マクラーレンのルーキーであるオスカー・ピアストリは、F1での初シーズンに得た教訓の長いリストを持っているが、最も基本的な教訓は、グランプリドライバーとして「現状に満足することはできない」ことだという。
ルーキーシーズンを通して、ピアストリは一貫して強い印象を残し、そのパフォーマンスは初夏にMCL60にアップグレードが投入されると急激に上昇した。カタールGPのスプリントでは優勝し、マクラーレンの2023年シーズン唯一の勝利を飾った。ドライバーズ選手権では9位と健闘した。
デビューイヤーを振り返ったピアストリは、多くの教訓を吸収したことを認めたが、なかでも際立っていたのは、揺るぎない極限までの集中力を維持する必要性だったという。容赦のないF1の世界では、ほんの一瞬の油断が悲惨な結末を招くことになるので、ピアストリは自己満足は成功の敵であることを学んだ。
「F1でミスをすると、しなかった場合よりもはるかに大きな犠牲を伴う」とピアストリは『Speedcafe』に語った。
「どのドライバーもとてつもなく競争力があり、現在ではすべてのチームの競争力が非常に高くなっている。少しでも気を抜くとすぐに多くのタイムを失って順位を大きく落としてしまう」
「それがおそらく一番の教訓だ。ドライビングやエネルギー管理についてのこともあった。忙しい1年だった。でもあらゆることについてどれだけ競争が激しかったか考えると、現状に甘んじることはできない」
ピアストリはエネルギー管理について話すなかで、深夜のレース、時差ぼけ、長い大西洋横断の旅が伴った、慌ただしいシーズン末のラスベガスとアブダビのダブルヘッダーは、「僕たちの大部分にとって厳しいものだった」と認めた。
「リラックスしたりするための時間がかなり少なかった。僕の人生で一番忙しい1年だったが、僕はとても気に入っているし、それを変えるつもりはない」
ピアストリは、来年のラスベガスGPのスケジュールは楽になり、セッションは1日のより妥当な時間に行われるだろうと楽観視している。
「改善したい点がいくつかある。スケジュールがおそらく一番重要なことだ。すでに取り組みが行われていると言われたから、耳を傾けてもらえてよかったよ」