2023年12月17日 13:21 おたくま経済新聞
今年も残すところあとわずかとなってきました。そろそろ準備の方は整いましたでしょうか、そうです「年賀状」のです。
年賀状なんて出さずに、今の時代「LINE」で済ませればいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、まだまだ根強い人気があります。なにより自分宛に届くと、嬉しい気持ちになるものです。
そんな年賀状には、毎年恒例「隠しメッセージ」が仕込まれています。2024年版はどうなっているのか?2023年版に続き調べてみました。
知らない人も多くいる「年賀状の隠しメッセージ」。実は毎年の年賀状の中には、「隠し文字」や「隠しイラスト」、そして前年から続くストーリー性のあるデザインまで仕込まれています。
たとえば、2023年「兎年」の場合は、年賀状の抽選番号欄に「う・さ・ぎ」という文字が隠されていました。年賀状ファンにとってはこれを見つけるのが毎年恒例のお楽しみ。SNSで話題になることもしばしばです。
はたして2024年版はどんな隠しメッセージがあるのでしょうか?2024年の年賀状を入手し、調査をしました。
なお、「隠しメッセージ」という性質上、本稿はどうしても「ネタバレ」になってしまいます。あまり見たくないという方は、サクッとページを閉じてください。
また、すべての「隠しメッセージ」を探しきれているかというと、「隠しメッセージ」という性質上、なかなか難しいかと思うので、取りこぼしに関してはご容赦ください。
まずは抽選番号欄の隠しメッセージ。もはや「毎年恒例」の場所となっており、2023年は「う・さ・ぎ」が隠されていました。
無い年は無いというぐらいの常連なので、今年は「辰」か「た・つ」が隠されているはずです。
はたしてあるのかないのか、どっちなんだーーい!ありました。
漢字の「辰」ですね。ひらがなの「た・つ」に見えなくもない文字もあるのですが、確証がもてないので外しておきます。
続いて確認しておきたかったのが、絵入り[寄付金付]全国版など一部の年賀状の下中央に描かれている「お年玉イラスト」。
前回まで順調に、2021年で「牛の数1匹」、2022年で「茄子2つ」、2023年で「雲3つ」……と、年の末尾にあわせて数を増やしていたので、今年であれば「4つの何か」がいるはずです。
はい、2024年には4匹の「魚」が描かれていました。つまり「2024」の「4」を表しているものと思われ、順調に数を増やしていることが確認できました。
左上の「料額印面」の欄にも、隠しメッセージがあります。
一番シンプルな無地の年賀状だと、2021年は抽象的に描かれた「富士山」の前に鳥が飛んでいるものでした。それが2022年、2023年は明らかに「富士山」とわかるタッチで描かれ、その前には雲。雲の数が毎年増えていたのです。
雲は左右に描かれ、右は必ず一つ。左側の雲の数が2022年には2つ、2023年には3つと、1つずつ増えていました。
そうすると2024年の左の「雲」は4つになるはずですが、はたして……
ない!右にかならず1つ描かれていた雲も、2024年版では2つもしくは3つに見えます(2つにみえなくもないですが、重なっている可能性も考え3つとしました)。
なんと予想外の結果に。さすがにこの狭いスペース、雲を増やすのは困難だったのかもしれません。しかし、強引にこじつけると、後ろの山の数が「レイヤー」に分かれており、数えると4つ。うーん。やっぱり強引かな?
なお、この絵の中には、他にも少し気にしたい点があります。手前に描かれた「波マーク」と「▲」マーク。
「波マーク」は「青海波」であり、その名の通り「波」。また「▲」は「鱗」をあらわし、魚や龍に似ていることから「鱗文様」と呼ばれています。確証はもてませんが、「波」と「鱗」を描くことで、水をおよぐ龍を表現しているのかもしれません。
お次は、無地の年賀状(インクジェット紙)の料額印面に描かれた「タツノオトシゴ」。
「隠しメッセージ」とまではいかないのですが、それぞれの「タツノオトシゴ」が左右別々の表情をしています。公式情報によると、これは「阿吽」を表しているそうです。
こちらも毎年楽しみな「ディズニー年賀状」の隠しメッセージ。毎年恒例なので、当然ながら2024年版にもありました。
まずはじめは「隠れプーさん」です。ディズニーランドに、「隠れミッキー」や「隠れプーさん」がいるように、前回2023年の年賀状にももちろんいました。
ということで2024年にも「隠れプーさん」がいるはずなのですが……。
はい、いました。
なお隠れている場所は、「料額印面」に限りません。ハガキ全体に隠れている可能性があります。公式情報によると「プーさんのアイコンが6個隠れています」とのこと。6個も!
残念なことに筆者は老眼なのか、全て見つけることができませんでした。もしディズニー年賀はがきを受け取ることがあれば、ぜひ各自で探してみてください。
「ディズニー年賀状」の中で、毎年楽しみとなっている「料額印面」のイラスト。2021年からストーリー仕立てになっていました。
▼2021年はプーさん「牛」の雪だるまを作る
▼2022年は「牛」の雪だるまから「ティガー」が登場
▼2023年はそこに「ラビット」が登場
この流れでいくと、また雪だるまか雪に関わるもの?と考えていたのですが、前回までとは異なり、唐突に「プーさん」が「龍」の絵が描かれた凧をあげています。少し寂しい……。
ただ、公式情報によると、実はこの絵にも過去との共通項があるそうです。
「今回の料額印面でプーさんが持っているたことくじ部分でティガーが巻いているマフラーのデザインは、12年前の2012年用年賀はがきの料額印面でプーさんが持っていたたことくじ部分でプーさんが巻いていたマフラーと同じデザインになっています」とのこと。つまり、マフラーが共通しているそうです。
これは、気づかない!というか、言われなければわからないレベル。さすが「ディズニー」楽しませてくれます。
さて、これ以外にもまだまだ「隠しメッセージ」がある可能性は十分にあります。全てを探しきるのはかなり難しいので、今回はここまでの調査としますが、もしかしたら今年「初」となる新たなメッセージが残っているかも?ぜひ探してみてください。
<参考・引用>
ディズニー 年賀
2024(令和6)年用年賀はがきなどの発行および販売
日本郵便株式会社プレスリリース「年用年賀はがきなどの発行および販売」(2021年版/2022年版/2023年版/2024年版)
※本文中にあるディズニー年賀状の料額印面画像3枚はプレスリリースより引用/(C)DISNEY Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and E.H. Shepard.
(たまちゃん)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By たまちゃん | 配信元URL:https://otakei.otakuma.net/archives/2023121703.html