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“ゲーミングPCみたいに光るタコ”を描いたネーム、筒井大志作画でジャンプ+に

2023年12月14日 18:15  コミックナタリー

コミックナタリー

「ゲーミングPCみたいに光るタコ」より。
少年ジャンプ+とWorld Makerによる、マンガネームを対象にした「ジャンプ+ワールドメーカーコンテスト」の最終選考結果が発表された。

光るタコを動画にして一攫千金!

「World Maker」は頭の中にある物語をビジュアル化し、マンガのネームやアニメ、映画、ドラマ、CMなどの映像コンテンツのコンテにすることができるアプリサービス。「ジャンプ+ワールドメーカーコンテスト」では「World Maker」で作成した50ページ以内のマンガネームを募集していた。

大賞を受賞したのはオカリの「ゲーミングPCみたいに光るタコ」。会社を理不尽にクビになってしまった男性が、ゲーミングPCのように光るタコを釣り上げたことから物語は始まる。人並みに賢い行動を取るタコを見た男は、「このタコ、動画にしたらバズるのでは?」とタコを使ってお金を稼ぐことを目論むが……。大賞を受賞者したオカリは、「『World Maker』をきっかけにネーム制作を始めましたが……本当に人生を変えるツールになっていますね。『World Maker』がなかったら原作者を目指そうとすら思わなかったでしょう」と語った。

なお審査員を務めた「ぼくたちは勉強ができない」の筒井大志は「今回の大賞受賞作『ゲーミングPCみたいに光るタコ』は、変なタコの生態を楽しむほのぼの展開かと思いきや、ゾクっとするような意外性のある展開からのまたも壮大で意外な展開と、ジェットコースターのような感覚で夢中で読んでしまいました」とコメント。「ゲーミングPCみたいに光るタコ」は筒井が作画したバージョンが、今後少年ジャンプ+で掲載される予定だ。

このほか佳作に舟見宵一「藤田の霹靂」、ぽんた「アイムフル」、三文酒「俺とハテナと超ひも宇宙」、筒城灯士郎「ズカズカ踏み込む美容師さん!」が輝いた。少年ジャンプ+の細野修平編集長は「候補作品全体に通常の漫画賞や原作賞とは一味違う才能を感じました。ここから将来のヒット作家が生まれることを期待します」と講評している。

■ オカリコメント
前回、まだ「World Maker」がβ版だった頃のコンテストでは受賞できず。宇佐崎しろ先生や大石浩二先生によって完成された4ページ漫画を見て「プロの作画……いいなぁいいなぁ」と羨ましく思っておりました。それが2年後、まさか、『マジパテ』や『ぼく勉』などを手がけた……あの筒井大志先生に作画して頂けるとは!!! 恐れ多いやら光栄やら嬉しいやらで感情大渋滞です。今年最後にこの幸運、来年の運勢が怖いですね。何か反動とかありそうで。
ただ受賞と同時に、登場する人間キャラを男性のみにしてしまった本作を少し悔やんだりもしました。なぜ筒井先生の作画なのに、人間の女性キャラを出さなかったのか。不覚でした。
しかしご安心ください。ネームを一部改変して頂き、とても魅力的なサブキャラが登場する予定です。追加ではなくキャラの差し替えですが、本作の魅力は更に上乗せ間違いなし。是非、お確かめ下さい! しかしながら…「World Maker」をきっかけにネーム制作を始めましたが……本当に人生を変えるツールになっていますね。「World Maker」がなかったら原作者を目指そうとすら思わなかったでしょう。棒人間すら描けない人でも漫画ネームを制作できるツール、「World Maker」。
ステマではなくダイマです。私の人生プランに大幅な上方修正をしてくれたこのネーム制作アプリ。基本無料、配置できるキャラやアイテム素材には一部課金要素あり、でも正直買わずとも事足りてしまう採算度外視な酔狂サービス。完成したネームは公開せず他の公募に投稿してもOK。オススメです。是非試してみてください!

■ 筒井大志コメント
今回の大賞受賞作『ゲーミングPCみたいに光るタコ』は、変なタコの生態を楽しむほのぼの展開かと思いきや、ゾクっとするような意外性のある展開からのまたも壮大で意外な展開と、ジェットコースターのような感覚で夢中で読んでしまいました。
展開だけでなく、モチーフに関する豊富な知識、読後感のよさ、シュールなギャグを描く際の「間」の作り方なども本当に素晴らしかったです!

■ 細野修平(少年ジャンプ+編集長)コメント
最終候補には、アイデアで勝負しようという気概に満ちた作品が集まりました。どの作品も読者を面白がらせようというサービス精神がありましたね。特に大賞の『ゲーミングPCみたいに光るタコ』は軽めな導入から興味を途切れさせず、一度終わったかなと思わせてからの怒涛の展開が素晴らしかったです。
候補作品全体に通常の漫画賞や原作賞とは一味違う才能を感じました。ここから将来のヒット作家が生まれることを期待します。