トップへ

長年GTで活躍したマッテオ・カイローリと、“中国の新星”イーフェイ・イェがポルシェから離脱

2023年12月14日 12:10  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

2023年限りでポルシェとの関係が終了することになったマッテオ・カイローリとイーフェイ・イェ
 マッテオ・カイローリとイーフェイ・イェはポルシェと袂を分かち、それぞれ同マニュファクチャラーからトップレベルのGTレースとプロトタイプレースで戦ってきたこれまでの関係に終止符を打つことを認めた。

 このふたりのドライバーは、先週ポルシェからの離脱を発表したデニス・オルセンに続く形で、2024年シーズンに向けてシュツットガルトに本拠を置くポルシェとの提携を解消する。

 カイローリは、2014年のポルシェ・カレラカップ・イタリアとポルシェ・スーパーカップから始まった10年近い活動を経て、ポルシェのロスターから離れることになる。

 彼は2017年にWEC世界耐久選手権にデビューし、デンプシー・プロトン・レーシングにおいてLMGTEアマクラスで2勝を挙げ、チャンピオンシップで2位に輝いた。このイタリア人ドライバーは2023年シーズン終了までGTEアマクラスの主力であり続け、最終年はプロジェクト1・AOのポルシェ911 RSR-19をドライブしていた。

 カイローリのポルシェ時代のハイライトは、2021年のニュルブルクリンク24時間レースで、ミカエル・クリステンセン、ケビン・エストーレらとともにマンタイ・レーシングのポルシェ911 GT3 Rをドライブして総合優勝を果たしたことなどが挙げられる。

 一方、中国・西安生まれのイェは、ポルシェ・モータースポーツ・アジア・パシフィックの選抜ドライバーとしての地位を通じて、同マニュファクチャラーとの関係を築いてきた。

 シングルシーターレースから転向してLMP2で2シーズンを過ごした後、2023年にイェはハーツ・チーム・JOTAからWECのハイパーカークラスへとステップアップし、ポルシェ963のステアリングを握った。

 ハーツ・チーム・JOTAでイェは、ル・マン24時間レースの一部をリードしたほか、シーズン最終戦のバーレーン8時間レースではベストリザルトとなる4位でフィニッシュするなど、プライベーターチームながらワークス勢と互角に競い合う奮闘ぶりも見せていた。