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吉祥寺のニューバランスは地域に根付く「ランニングのコミュニティ」を目指す

2023年12月09日 08:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ニューバランスジャパンが12月8日より、路面店「ニューバランス吉祥寺」をオープンしました。先行して開催された内覧会に参加したので、店舗の特徴や印象について紹介したいと思います。


吉祥寺に根付く店を目指す



首都圏の「住みたい街」としてここ数年常にトップ3にランクインする吉祥寺。都心までのアクセスが良く、大規模な商業と井の頭公園など自然も身近に感じるバランスの良さが魅力でしょう。



東急百貨店そばに誕生した新店舗ですが、昔からあったかのように街中になじんでいました。



ニューバランス 代表取締役社長 久保田伸一氏は「今までは銀座や原宿など、都市部の商業地域にフォーカスして出店していました。今回は、住んでいる方がいたり、働いている方がいたりする『生活に密着した地域』であり、さらに公園やスポーツ施設もある吉祥寺という場所。そうしたところで地域密着型のビジネスを展開したいと考えています」と説明します。


また、ローカルのコミュニティである商店街の活動にも積極的に関わりながら、吉祥寺という街にしっかり根を下ろす形にしたいという抱負も明かしてくれました。

コミュニケーションを重視した店舗設計



そんな地域密着という同店舗。銀座店、原宿店と何が異なるのでしょう。1・2階で構成される店舗に入ってまず目につくのが、売り場中央に配置された「コミュニティサークル」です。


「スタッフと利用者、利用者同士のコミュニケーションが自然に生まれるよう設計」したといい、商品ではなく「人」を中心に据えたデザインが特徴です。



扱う商品はランニング、パフォーマンストレーニング、ライフスタイル、キッズシューズとなりますが、店舗のコンセプトから「商品数を絞り込んでディスプレイ」しています。



久保田氏も「製品によっては既存点と比較して1/3以下というものも。だからこそ、お客さまといろいろと深いコミュニケーションを取り、しっかりと納得してもらって購入してもらい、ニューバランスというブランドを体験してもらいたいです。そうしたことが可能になるような店舗として設計しています」と吉祥寺店の特色を説明するのでした。



またスタッフの方も、日本ランニング協会の「ランニングアドバイザー」資格に加え、社内試験に合格したランニングスペシャリストの社内資格を持つ選ばれた人が配属されています。

ちなみに同店で店長を務める石田雅司氏は、実業団でスプリンターとして活躍した経歴もあり、自身のキャリアを生かしたあらゆる相談に対応してくれそうな印象ですよ。

こだわりのユーザーも満足



それ以外の特色としては、「MADE」と呼ばれるエリアでしょうか。



ラグジュアリーな印象を与える空間で、椅子やソファが置かれ「自宅の延長」としてくつろいで、商品をゆっくりと選んだり、スタッフとコミュニケーションを取ったりできるといいます。


また、このエリアの商品は「MADE IN USA」「MADE IN UK」でそろえているのもポイントです。



アメリカ、イギリスの職人が手作りしたモデルが並んでいるので、こだわりのあるユーザーには嬉しい取り組みではないでしょうか。


最後にオープン記念イベントの案内も。12月8~17日まで、事前予約制の「Shoe Care Event」が開催。持ち込み、着用、ブランドを問わずトレーニングを積んだスタッフの方がミッドソールを中心に汚れを落としてくれます。



100%天然由来成分の「SNEAKER LAB(スニーカーラボ)」で丁寧に愛着のあるシューズをクリーニング、ケアしてくれるのです。


目の前で実演してもらいましたが、だいぶ印象が変わります!



筆者も革靴はセルフでケアしていますが、スニーカーはほったらかし。しかもスニーカーブランドのスタッフによる作業ですから、安心してお任せできますね。



一連のユーザーに寄り添うサービスや店舗のデザイン。吉祥寺という街に新たな魅力が一つ加わったかもしれません。(金井唯)