エヴェリーナ・ロンドン小児病院の新病棟を訪問したキャサリン皇太子妃。「アレキサンダー・マックイーン」のサファイアブルーのパンツスーツを着用していた(画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年12月5日付Instagram「Proud to be the Patron of Evelina Children’s Hospital and to open the new Children’s Day Surgery Unit this afternoon.」』のスクリーンショット) キャサリン皇太子妃が、英ロンドンの小児病院に新設された日帰り手術外科病棟の開院式典に出席した。この日、皇太子妃は「アレキサンダー・マックイーン」のサファイアブルーのパンツスーツを着用し、故ダイアナ妃から引き継いだ婚約指輪とイヤリングを含む、サファイアのジュエリーを着けていた。新たな病棟を見学した皇太子妃は、両親に虐待されたことで両脚を失い、命を救ってくれた同病院への募金活動に尽力した9歳の少年と再会する場面もあった。
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キャサリン皇太子妃は現地時間5日、ロンドンにあるエヴェリーナ・ロンドン小児病院(Evelina London Children's Hospital)を訪問し、敷地内に新設された日帰り手術外科病棟の開院式典に出席した。
エヴェリーナ・ロンドン小児病院は「ガイズ・アンド・セント・トーマスNHS財団トラスト(Guy’s and St Thomas’ NHS Foundation Trust)」に属しており、2018年にキャサリン妃(以下、当時)がパトロンに就任した。
この日、キャサリン皇太子妃は全身ブルーの装いで病院の前に到着した。
皇太子妃が着ていたのは、「アレキサンダー・マックイーン」によるサファイアブルーのパンツスーツだ。身体にフィットしたシングルブレストのブレザーとハイウエストのシガレットパンツを着用し、ブレザーの下にカシミアのセーターを合わせていた。
パンツには黒いベルトを着け、素足に濃いブルーのポインテッドトゥ・パンプスを履いていた。そしてジュエリーも服とカラーコーディネートしたものを選んでいた。
左手薬指には、ウィリアム王子(以下、当時)から贈られた婚約指輪をはめていたが、故ダイアナ妃から引き継いだこの指輪は、大きなサファイアをダイヤモンドで囲んだデザインだ。
さらにイヤリングとネックレスも婚約指輪と同様、サファイアの周囲にダイヤモンドを配したものだ。イヤリングもダイアナ妃が所有したもので、もともとはダイヤモンドで囲んだサファイアを2個連ねたデザインだった。ウィリアム王子と結婚する直前に贈られたが、のちにキャサリン妃はトップのサファイアを外し、シングルドロップのデザインに作り替えていた。
小児病院に新設した日帰り手術病棟の前では、キャサリン皇太子妃が2人の少女とともにテープカットを行い、その後は建物の中を見学した。
英メディア『The Mirror』によると、皇太子妃はまず、新病棟に飾るアートワークをデザインするコンペで優勝したエラ・モスちゃん(Ella Moth、9)と対面した。
エラちゃんは、2021年に他界した父親ピアーズさんが「星になった」と話しており、父親への思いを込めて宇宙をテーマにした絵を描いたという。ピアーズさんは亡くなるまで、ガイズ病院で脳腫瘍の治療を受けていた。
皇太子妃が「自分のデザインが壁に飾られて、ほかの子ども達のインスピレーションになることを、どう感じている?」と聞くと、エラちゃんは「こんなことが起こるなんて、思ってもいなかった!」と答えた。
さらに皇太子妃はこの日、両親から虐待を受けたことで両脚を失ったトニー・ハジェル君(Tony Hudgell、9)と再会を果たした。
養子縁組して新たな家族のもとで暮らすトニー君は、自分の命を助けてくれたエヴェリーナ・ロンドン小児病院を支援するため、2020年6月にクラッチ杖(前腕固定型杖)を使いながら30日間で6マイル(約10キロ)を歩き、160万ポンド(約2億9700万円)以上の寄付金を集めた。
その後、キャサリン妃は募金活動をしたトニー君に感謝の手紙を送っており、2021年にウェストミンスター寺院で主催したクリスマス礼拝にもトニー君を招待した。当時、ウィリアム王子とキャサリン妃は、トニー君と長い間会話を楽しんでいたと報じられた。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年12月5日付Instagram「Proud to be the Patron of Evelina Children’s Hospital and to open the new Children’s Day Surgery Unit this afternoon.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)