2年ぶりのタイトル獲得をシーズン4度めの優勝で祝ったアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2023年WRC第13戦ラリージャパン WRC世界ラリー選手権ドライバーのアンドレアス・ミケルセンが12月5日、自身のSNSでシュコダ・モータースポーツから離れることを明らかにした。
フォルクスワーゲン、シトロエン、そしてヒョンデの3メーカーで世界選手権のトップカテゴリーに参戦し、通算3勝をマーク。レギュラーシートを得られなかった2020年以降はサポートカテゴリーであるWRC2クラスに移り、直近3年で2度のシリーズタイトルを獲得した男が、ともに勝利の美酒を味わったチェコのメーカーのもとを去る。
“ラリー1デビュー”を意味するトップカテゴリーへの復帰を希望していると考えられている34歳のミケルセンの去就は不明だが、このノルウェー人ドライバーはシュコダへの想いを綴った短い投稿の中で「新しいチャレンジが待ち受けている」と書いており、次なる挑戦の存在を示唆した。
なお現在ラリー1カーを走らせているトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営が2023年シーズンと同じ台数で来シーズンを迎える場合、王者TOYOTA GAZOO Racing WRTにはシートの空きがない。また、ヒョンデ・シェル・モビスWRTもフル参戦する2名が決定済み。残るスロットは先月残留が発表されたエサペッカ・ラッピとのシェアシートのみだ。
ふたつのファクトリーチームとは対象的に“エース”のオット・タナクがチームを離れるMスポーツ・フォードWRTのシートに収まるクルーはいまだ発表されていない。しかしチーム代表のリチャード・ミルナーは以前、ピエール-ルイ・ルーベとアドリアン・フルモーを指して「ふたりとも残しておきたい」と発言していた。
2021年からクラス優勝を10回果たした3年間に加え、2勝を挙げた2017年にもシュコダ・ファビアをドライブしたミケルセンは、ともに喜びを分かち合ったシュコダとの別れを次のように伝えている。
「シュコダ・モータースポーツは、僕にとっていつも家族のような存在だった」
「僕たちはいつも一緒に成功を収めてきたし、いつまでも大切にしていきたいと思う素晴らしい思い出がある」
「この先には新しいチャレンジが待ち受けており、近いうちに皆さんと共有できることをとても楽しみにしている」