ジェシー・アイゼンバーグ初監督・脚本作品『僕らの世界が交わるまで』より本編映像が解禁された。
A24製作、エマ・ストーンがプロデュースを務めた本作は、ジュリアン・ムーア、フィン・ウォルフハード共演で、複雑な親子の関係性を描くヒューマンドラマ。
この度解禁となったのは、フィン・ウォルフハード演じるジギーがSNSで配信ライブをしている様子が切り取られた本編映像。SNS上の2万人のフォロワーの前で自作曲を披露するジギー。披露後は集まったフォロワーたちとコミュニケーションをとりながら、投げ銭をもらう。来週も新曲を披露するとフォロワーに向かって話すジギーの表情は明るく自信に満ちているように見える。
本シーンを含め、ジギーが歌う曲は、ジェシー・アイゼンバーグ監督と作曲家のエミール・モッセリが制作したオリジナル。ジギーの楽曲について、ジギーが作曲したかのような音楽にすることを重視していたとジェシー監督は言う。
「ジギーが拾い集めてきた安物の楽器で演奏したかのような楽曲というコンセプトを元にエミールが作曲してくれた。スコアに使用されたメインの楽器は、おそらくは1990年代初頭の12インチのカシオのキーボードで、自分のことにかまってくれない母親の気に触るようなものを作っている感じの楽曲になっている。ジギーが自分の寝室で不快な手作り音を鳴り響かせて、母親の気を引こうとしているかのような感じを出している。カシオのキーボードで『助けて』と叫んでいるんだ」。
そんなジギーの心の叫びともいえる楽曲の数々に、フィン・ウォルフハードが歌声を乗せた。ジェシー監督や、エミールとともに楽曲制作にも携わったフィンは、ジギーの楽曲たちが、ジギーという人間を如実に物語っていると話す。
「本当のジギーの姿は、音楽を通してしか見えてこない。それは興味深いことだね。さらに、ジギーは才能があるけれども、まだ子どもで、何を言いたいのか、どんなスタイルでやりたいのかを模索しているところだから、曲の半数は大して良くないし、すばらしいのは数曲だけのところが面白いと思った。僕が普段やっている音楽とはかなり違うけど、ジギーは生真面目といえるぐらいに真面目で、音楽を通して感情をさらけ出しているので、そこには何か美しいものがあるんだ」とコメントしている。
『僕らの世界が交わるまで』は2024年1月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。
(シネマカフェ編集部)