先月、任天堂よりゲーム「ゼルダの伝説」の実写版映画を製作することが発表された。ゲーム・映画ファンは「『ロード・オブ・ザ・リング』のような作品になるのかな?」と予想する人もいたが、監督のウェス・ボールは違うビジョンを描いているようだ。
「この素晴らしいファンタジー・アクション映画は、『ロード・オブ・ザ・リング』とは異なります。独自のものなのです。これまで言ってきたことですが、私は実写版の宮崎駿作品が観たい。彼が生み出す不思議なものや斬新さ、そういうものを観たいんです」と「Entertainment Weekly」誌に語った。
「すごいことになりそうです。私の人生はここにつながっていたんだなと。私はゼルダで育ってきたし、ゼルダは最重要な財産です。言わば手付かずのIP(知的財産権)ではないでしょうか。だから、私たちは一生懸命取り組んでいます。ただできるから、やろうというわけではないんです。本当に特別なものを作りたい」と続けた。
ボール監督のコメントに、映画ファンやジブリファンはやや辛口な反応だ。「素晴らしい考え。でも観るまでは信じられない」「なるほど。いまのところはいい感じ。でもボール監督は発言に気を付けたほうがいいかも。自らハードルを上げているし、ファンをかなり期待させたよ」などのコメントを寄せている。
(賀来比呂美)