「ハローワークで見つけた仕事だったので、ちょっとはマトモと期待したのに……」
こう語るのは、兵庫県の40代後半の女性(サービス・販売・外食/年収300万円)。女性は以前、ブラックすぎる専門学校に勤務していたことを明かす。
「毎日30分以上前に出勤、2時間以上の残業は当たり前。(中略)めまいが酷くて、出社してすぐに『体調が悪く病院に行きたいので定時で上がりたい』と伝えると、『体調不良はマイナス言葉』と理事長に言われ、直属の上司には再来週でもいいような仕事を押し付けられて、病院に行けず」
女性は仕方なく、翌日を待って近所の診療所を受診した。すると血液検査の結果が思わしくなく、そのまま救急病院にかかることをすすめられ、輸血を受けたという。それだけ体調が悪いのに、早退どころか定時上がりすら認められず、つらかったに違いない。(文:福岡ちはや)
「病気になって入院までして嘘つき」と責め立てられた
さらなる検査の結果、女性は子宮筋腫で開腹手術が必要と判明した。女性は「2~3週間の休業が必要」と伝えたが、学校側の回答は「翌年の夏休みにしてくれ」だったという。ちなみに女性が輸血を受けたのは10月のこと。つまり学校は、半年以上も先の日程を提示してきたのだ。女性は、
「交渉の末に春休みに手術の予約を取ったが、年末年始に限界を感じ、1月に前倒しで入院手術をすることになりました」
と語る。なんとか早めに手術ができて良かったが、その後も学校側の配慮のない対応は延々と続いたという。
「開腹手術3時間後には、上司からLINEで復帰を急かされ。開腹手術直後でやっと1人でトイレに行けるようになった日に、インフルエンザ対策で二親等以外の面会禁止の中、理事長夫婦がゴリ押しで面会に来られました。退院直前にコロナ禍が始まり、開腹手術から1週間で退院。開腹手術から1~2週間、コロナが未知の病気な時期に、給与も手当も出ていないのに『休み取って迷惑かけてるんだから、毎日電話して手伝えることを確認してこい。学校まで顔を出せ。面接のときに“10年以上欠勤したことありません”って言ったのに、病気になって入院までして嘘つき』など、道徳心のカケラもない扱いをされました」
望んで病気になったわけではないのに、なぜこうも心ない言葉を投げつけられなければならないのか。ついには理事長が女性を呼び出し、「続ける気があるのか!」と叱責する始末だった。女性は、
「ここで続けるとか頑張るとか言ったら、また体調悪いときや辞めたいと言ったときに何を言われるかわからない」
と思い、「辞めたいです」と返事するしかなかった。それでも女性は授業のキリの良い時期までは耐えて働くつもりだったが、なんと始業前に「じゃあ今すぐ荷物まとめて辞めろ」と言われ、突然クビにされてしまったという。
学校側の言うことは、最後の最後までめちゃくちゃだった。
「学校の昼休み中に荷物を取りに来るよう、でも学校には入らないよう言われ、その日の朝から昼まで近場で時間潰しし、事務の方に置いていた仕事道具をまとめてもらい、その方がわからない荷物は普段から連絡を取り合っていた非常勤の先生に取ってきてもらいました」
女性は「学校の口コミも、良い評価はすべて若い先生や事務員の内職」と暴露し、
「復帰直後も1日15時間以上の労働。あそこまで非人道的な人間たちが学校法人と名乗ってるのが世の末」
と憤りをあらわにした。ほかの先生や事務員は大丈夫なのか、生徒に対する指導はマトモなのか、疑念を抱かずにはいられないレベルのブラックさだ。
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