フォード・パフォーマンスは12月1日、約1カ月後に迫った2024年のダカールラリーに向け、“ブルーオーバル”の新型ラリーレイドマシン『フォード・レンジャーT1+』のカラーリングを初公開した。
既報のとおり、フォードは、南アフリカのニール・ウールリッジ・モータースポーツ(NWM)と、WRC世界ラリー選手権でもパートナーシップを結んでいるイギリスのMスポーツの両者と手を組み、2024年から複数年にわたるダカールラリーへの旅を始めようとしている。
6月に発表されたレンジャーT1+は、先代の『フォード・レンジャー』をベースに3.5リットル・エコブーストエンジンを搭載したもので、7月に行われたバハ・スペイン・アラゴンで競技デビュー。その初陣では膀胱がんの治療から復帰したダカールラリー“2冠”のナニ・ロマと、SARRC南アフリカ・ラリーレイド選手権のチャンピオンに輝いたギャレス・ウールリッジが2台の新型マシンをドライブした。
10月には開発プログラムの計画どおりラリー・モロッコにも参戦したレンジャーT1+。1台体制で臨んだW2RC世界ラリーレイド選手権の一戦では、ロマ/アレックス・ハロ組が総合3位表彰台を獲得している。
これらのテスト参戦時、フォード・レンジャーT1+はMスポーツのリバリーをまとっていたが、今回公開されたダカールラリー用のマシンカラーリングを見ると、色使いやロゴの変更から“フォード色”が強調されていることが分かる。
そのフォードは並行して開発中の新型ラリーカー『レンジャー・ラプターT1+』を投入する2025年に向け、来年のダカールラリーを完走し学習の場とすることを目指している。そして、それを行うレンジャーT1+での冒険の始まりに「興奮している」と続けた。