フェラーリ社のジョン・エルカーン会長は、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツは、スクーデリアとの現在の契約終了後もチームに残留することになるとほのめかした。
ルクレールもサインツも、フェラーリとの現契約の期間は2024年末までとなっている。26歳のルクレールは2019年から、29歳のサインツは2021年からフェラーリで走っている。
エルカーン会長は、11月30日、イタリア・トリノで行われたエクソール・インベスターデーにおいて、ふたりの将来について触れ、「サインツとルクレール? もちろん、彼らは残る」と発言した。
今年の8月、ルクレールは、フェラーリから離れることは考えていないと語った。
「僕の意図ははっきりしている。チーム側がどういう考えでいるかは僕には分からないけれど、それほど心配していない。シーズンが終わったら、話し合いをするつもりだ」
サインツは、早い段階で将来を確定させたいと述べている。
「フェラーリでとても快適に過ごしていることに疑いの余地はない。中長期的にここにいたいと僕は思っている」とサインツは10月に発言した。
「この冬は、将来もここで仕事を続けるよう、合意に達するための良い機会になるのではないかと思っている。このチームのために走るのが好きだし、ここで走って、近いうちに世界選手権を制するために貢献したいと思っているんだ」
フェラーリは2023年、コンストラクターズ選手権2位のメルセデスと3ポイント差の3位という結果で、チャンピオンのレッドブルに戦いを挑むことはできなかった。フェラーリは予選ではしばしば速さを発揮し、7回ポールポジションからスタートしたが、優勝回数は1回にとどまった。
エルカーンは、2024年には予選の速さを優勝につなげる必要があると語った。
「フェラーリにとって今シーズンは不本意なものだった。しかしシーズン終盤にはランキング2位を争い、最終的に2位とは僅差だった」とエルカーン。
「ポールポジションの回数を見れば、フェラーリは非常に多くのポールを獲得した。それを考慮に入れて、来年のチャンピオンシップでは、ポールポジションを優勝につなげ、前進を果たす必要がある」