お金に困った友人のことを「助けてあげたい」とは思っても、限度がある。関東圏に住む30代の女性は、4年ほど前に高校時代からの友人と絶縁したきっかけを語った。あるとき「お金を貸してほしい」と頼まれたが、断ると
「『じゃあ、カードローンで借りて……』と言われました。私に借金しろって事ですよ。ノルマの話など色々していましたが、ようは、自分のクレカ使えないから、私のクレカのキャッシング枠使って、現金貸してって話です」
いくら親しい仲でもとんでもない申し出だ。そんな友人に、実は女性は20代の頃から数回お金を貸したことがあったという。編集部では女性に詳しく話を聞いた。
「21歳のときに50万貸したこともあります」
「友人は派手なお金の使い方はしませんが、デパコス買ったり、安いけど何着も洋服を買うようなタイプで、いつも金欠ぎみ。18歳でカードを作れるようになってからは、なんでもカードで買ってキャッシング枠もパンパンでした」
友人にはやはり浪費癖があったようだ。絶縁したのは30代前半だったが、「金銭的なやりとりは20歳の頃から何度もありました」と振り返る。
「彼女の家は母子家庭で兄弟も多くて、学生の頃はその子が生活を支えている状態のようでした。それで、21歳のときに50万貸したこともあります。その後は2~3万円を3回くらい貸しましたが、その都度、翌月とか数ヶ月から数年にかけて返してもらっていました」
返済されてはいたものの要求がエスカレートすることになったのだから、貸したこと自体が良くなかったのかもしれない。
「お金がない!って言ってるのに、その返事が借金してくれなんて思ってなかった」
お互い30代に入ったあるとき、友人は「勤務先の店舗の売上げ補填のために、給料入ったら返すからお金を貸してほしい」と頼んできたという。
「友人は某有名通信会社の携帯ショップの店長職でした。その売上ノルマの補填を友だちに貸してほしいって……。それはないよねと思って『私も現金持ってないから』って断ったんです。そしたら、『じゃあ、カードローンで借りて…』と言ってきました。私に借金しろって事ですよ。ビックリして『私、信用ブラックで借りられない』って伝えたら『そっか、ごめんね』って言われた後、ぴったりと連絡が来なくなりました」
どんなに厳しいノルマがあったとしても、友人に借金をさせてまで補填するなんて、明らかに常識外れだ。
「私が『信用ブラック』と伝えたのは方便です。お金がない!って言ってるのに、借金してお金を貸してなんて言ってくるとは思ってなかので、2度とお金の話されたくなくて嘘つきました」
女性の望み通り、結局「これをきっかけに連絡は取っていません」とそのまま絶縁となった。
ノルマは嘘?「ネイルやマツエク、ホストに払うお金はあるんだね」
しかしこの「ノルマ」について、女性は「実際のところは謎です」と疑っている。
「実はノルマじゃなくて、ホストで遊んだり美容にかけてお金がなくなって生活が苦しいから、私にもっともらしい理由で無心してきたんじゃないかなと思ってます。その頃は友達も実家を出て1人暮らしでしたし。むしろ、普段の金遣いの方がおかしいというか……」
女性は当時、「ノルマのお金は友達に借りるけど、ネイルやマツエク、ホストに払うお金はあるんだね」と友人を冷ややかに見ていたそう。
「高校の時から家族ぐるみで仲がよくて、家族のために頑張って来た友だちだから、何度かお金を貸しました。でも私もその時は本当に給料が低くて、うつ病になったりと自分の生活でいっぱいでした。だからお金ないと断ったんです。それで引いてくれてたら、今も仲良くいられたのかもしれません」
自身のメンタルがボロボロのときに「カードローンで…」と言われたときの怒りを、「忘れません」と憤る女性。
「今は彼女がどうしているか知りません。最後に連絡とっていた頃は不倫してましたね」
と突き放すように語っていた。
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