最近増えているスカウト型就職。企業からスカウトをもらって選考に進むというものだ。大阪府に住む50代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収200万円)は、とある人材系企業から「書類選考免除のスカウトメール」が来たという。しかし、いざ面接に向かってみると……。(文:國伊レン)
「『こんな企業でそんなことある?』と、最初から嘘つき扱い」
応募書類を持参し、面接に向かった女性。面接官は配属予定先のマネージャーだったという。ところが、この面接官はとんでもない人物だったようだ。女性はかつて会社都合で退職したことがあるが、履歴書を見た面接官は、
「『こんな企業でそんなことある?』と、最初から嘘つき扱い」
してきた。女性は「機嫌悪いの?不審に思うならスカウトしてきた採用担当に文句言えば?」と心の中で毒づいたという。スカウトしておいてこの対応では、不満に思うのも無理はないだろう。そのうえ、
「契約社員から正社員登用もあるとの話で来たのに、正社員としてのキャリアパスを質問したら、『今の面接官本人の職務』以上の情報が全く出てこず、異動や昇進の想像もつかない様子」
の面接官に対し、「え…?あなたのキャリアここで終了?」と一瞬戸惑った女性。しかし「全社人事を全く知らん人が管理職やれてる人材系企業」そのものが「もう終わってるな」と思い直し、「落としてくれオーラ全開」で面接を終わらせて帰ったそうだ。
スカウトメールを貰って面接に行ったが、完全に無駄足になった女性。「ほんと時間と労力返せ、です」と心情を綴った。