2019年5月、生まれたばかりの第1子アーチー君(当時)を抱くヘンリー王子とメーガン妃。夫妻は、ある王室メンバーがアーチー君の誕生前に「肌の色を懸念した」と主張していた(画像は『The Royal Family 2019年5月8日付Instagram「The Duke and Duchess of Sussex were photographed with their newborn son earlier at Windsor Castle today」』のスクリーンショット) 英王室に関する新たな暴露本のオランダ語版で、アーチー君(当時)が誕生する前に肌の色を懸念した王室メンバーの名前が誤って掲載されたことが明らかになった。これを受け、オランダ語版の出版社は同著の販売を一時中止した。オリジナル版ではそのような人物の名前は記述されておらず、著者は「翻訳ミスであれば、出版社が管理してくれると確信しています」と話している。
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英王室伝記作家オミッド・スコビー氏による新たな暴露本『Endgame(原題)』が、現地時間28日に世界同時発売した。
同著の出版前には複数のメディアがその内容の一部を掲載しており、その中ではメーガン妃が第1子アーチー君(当時)を妊娠中、生まれてくる赤ちゃんの肌の色を懸念したという王室関係者について書かれた部分が引用されていた。
ヘンリー王子夫妻は、2021年3月に放送されたオプラ・ウィンフリーのインタビュー番組で、ある王室メンバーが生まれてくるアーチー君の肌の色の濃さを懸念したとの爆弾発言をした。
同著でオミッド氏は、当時の“会話”には2人目の人物がいたと主張。メーガン妃はインタビュー後にチャールズ皇太子(当時)へ手紙を送り、肌の色について語った2人の名前を記載していたことを明かした。オミッド氏は2人の名前を知っているものの、「英国の法律では、彼らが誰であるかを報告することはできない」と述べている。
しかしオランダ語に翻訳された同著では、その2人の名前が明確に書かれていたという。
発売当日、オランダのトーク番組に出演したオミッド氏は、自身がプロデュースしたどの言語版にも「2人の人物の名前は明記していない」と主張し、こう説明した。
「この本は数か国語に翻訳されていますが、残念ながら私はオランダ語を話せません。もし翻訳ミスがあったなら、出版社が管理してくれると確信しています。」
こういった事態を受け、『Endgame』のオランダ語版出版社「Xander」は同著の販売を一時的に中止すると発表し、声明文で「オランダ語の翻訳でエラーが発生したため、現在修正中です」と述べた。また同社は、米国の出版元から販売を一時差し止めるように命じられたという。
オミッド氏が英語版でそのような記述をしていないにもかかわらず、なぜオランダ語の翻訳版で特定の個人名を名指したのかは不明であり、この主張自体が真実であるという証拠はない。
オランダ語版のエラーを自身のX(Twitter)で伝えた王室ジャーナリストのリック・エヴァース氏は、29日に英ITVの朝の番組『Good Morning Britain』にリモート出演し、オランダ語版の内容についてこのように述べた。
「1人目の名前は非常に具体的です。2人目については、本人があの会話に関与しているのかどうかが少し曖昧です。しかし、最初の人物はとても明確であり、公式には翻訳上の問題とされています。これらの文章が本の中でどのように書かれているかについては、いくつかの議論があります。私は『どうすれば名前を間違って訳すことができるんだ』と言いたいですね。」
画像は『The Royal Family 2019年5月8日付Instagram「The Duke and Duchess of Sussex were photographed with their newborn son earlier at Windsor Castle today」』『Omid Scobie 2023年11月28日付Instagram「Here goes!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)