昔は、子どもは風の子なんて言ったものだ。多少寒くても、外で元気に遊び回る子どもが世間的にも良いとされていて、一方で家にこもってアニメや漫画やゲームばかりに没頭していると陰気な坊ちゃんとして将来を心配されるような時代があったものである。
今は娯楽も充実したので、外にいるのにスマホをいじってる子供も多い。ただ、子どもがずっと家にいるとしんどいという親御さんとかは、家に籠られるよりはマシと感じてるのかも。まあとにかく今回は、“子どもとゲーム”の話をしていきたい。（文：松本ミゾレ）
「学級閉鎖や天気悪いときなどどうしていいか分からないです」
先日ガールズちゃんねるに「子供がゲーム好きじゃない」というトピックが立っていた。これを立てたのはゲームにあまり執着のない子供を持つ母親。ちょっとその発言を紹介していきたい。
子ども年齢については現在「2年生」としか書いていないが、おそらく小学2年生なのだろう。ゲーム機は持っているが、外で遊ぶことが好きで、長期休みのときは朝10時から夕方5時まで、食事とトイレの時間以外はずっと外で友達とサッカーや鬼ごっこをしているという。
しかし、豪雪地帯に住んでいるのか、これから冬になると雪が積もって外に出られなくなる。毎日家にいると、「暇だ」とうるさいので親としては困るのだそうだ。
「習い事もしてますが、かなり運動してもそれでも外に行きたがり、今年は猛暑もあったので本当に参りました。とにかく外で遊びたいのでテレビや本、ゲームもあまり好きではなく、学級閉鎖や天気悪い時などどうしていいか分からないです。アクティブすぎる子供がいる方はどうしてますか？」
と、こんな具合で、アウトドア派過ぎる我が子のことをはっきりと迷惑に感じているようだ。まあ、子どもがいない僕に言えることはないんだけど、元気で、外で遊びたがるんならそれはそれでいいことだとは思う。
そのぐらいの年齢では家の外に出ている方が絶対いい。快活で運動が楽しめる男の子は友達もいっぱいできるし、コミュニケーション能力も育まれる。
僕はずっと家にいたから親にも外に出るように急かされたし、無理やりボーイスカウトとかやらされてホントしんどい思いをした。子どもにもそれぞれ性質ってあるから、外で遊びたい子を無理やり家に縛り付けて、しかも静かに遊ばせようとしたってなかなかね……。
ゲーム依存の子どもに悩む親もいる中で、子供が活発過ぎて嫌ですとかいっちゃうのは流石に贅沢なような気もする。
「いいことじゃないの！ うちなんてずーっとマイクラよ」
で、このトピックには色々とこのお母さんへのアドバイスも書き込まれてるんだけども、ゲームにあまり没頭しないという点に着目した意見も少なくない。ちょっとアドバイスの中から、ゲーム関係のコメントだけ引用させていただきたい。
「いいことじゃないの！ うちなんてずーっとマイクラよ」
「うちもマイクラ、そしてスプラやってまたマイクラやってたまにスマブラ」
「外で遊ぶのいいことだと思いますよ！ うちの子はマイクラばかりしてます」
と、こんな感じ。マインクラフトってホント人気だよね。
ゲームもマイクラとかならまだ牧歌的な感じがするけど、ゲーム好きな子供の中にはFPSで銃をバンバカ撃ちながら、ちょっとここで文字にできないようなワードを連呼するタイプもいる。あそこまで熱中できるのはいいことだけど、どのみちこれでは家の中で騒がしくしてしまう。
今回、子供について相談しているこのお母さんは家の中にいて暇だと訴える我が子が「うるさくて嫌です」と書き込んでいるので、ゲームに没頭していない現状はまだマシなようには思える。全ての子供が、ゲーム中に押し黙ってるわけでもないからね……。
自分の子どもがうるさいという認識があるなら、「うるさいからゲームでもやってて」と思って接するんじゃなく、もっと別のアプローチであたった方がいいと思う。暇なら、家でできる楽しみを自分で見つけるよう強く言うとか。
そもそも、ゲームをあたえて熱中させて静かにさせるという発想のためだけに使われるゲーム機もなかなか不憫だよね（笑）
