誰にも聞かれたくないトイレで発する排泄の音。それが無遠慮に耳に飛び込んでくる職場環境に、あなたは耐えることができるだろうか?
神奈川県に住む30代前半の女性(事務・管理/年収300万円)が勤務する職場では、執務スペースのすぐそばにトイレがある。奥から順番に女性用トイレ、男性用トイレ、そしてミニキッチンが壁一枚で隣接した環境。また、トイレの扉は「板」と表現するのが適切と思えるほどに薄く、防音性も皆無なのだとか。(文:KZ)
誰かがトイレかミニキッチンにいたら利用を控えるという暗黙のルールはあるが…
女性のデスクは、トイレから一番近くにあるため、水を流す音はもちろん、ベルトを外す音、トイレットペーパーを引っ張る音、用を足す音まで丸聞こえ。事務所内はBGMが流れているものの、電話が鳴ることもほぼなく、大変静かで「聞き耳を立てなくても、お腹の調子が悪いことまではっきりわかってしまう」そうだ。
こうした事情から、同僚のトイレでの音を聞かないように、耳栓を使うなど、日頃から気を遣っているという。誰かがトイレかミニキッチンにいたら利用を控えるという暗黙のルールも一応は存在するのだが、中には無頓着な男性社員もいて、誰に排泄音を聞かれようがおかまいなしに利用する人もいるようだ。
女性は「以前、トイレから出たらその男性社員もトイレから出てきてゾッとしました」と振り返る。また手洗い台があるにもかかわらず、「男性陣はなぜか毎回ミニキッチン(ガスなし、電気ケトルが置いてあるだけ)のシンクで手を洗っているので、女性は誰もミニキッチンを使いません」という苦悩も明かす。
「事務所内にトイレがあると使いにくい」
そんな声が女性社員から挙がったこともあったものの、「男性が優遇される職場」のため黙殺されてしまったという。この職場で誰もが安心して用を足せるようになるのは、いつのことになるやら……。女性社員たちの気苦労が絶えることは当分ないだろう。
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