2023年F1アブダビGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=10番手/2=15番手だった。アルファタウリは今回、アップデートコンポーネントとして、新しいフロアボディ、フロアフェンス、フロアエッジを導入している。
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは一日を次のように振り返った。
「AT04を継続的に開発し、来年に向けて有益な情報を収集するため、最終戦アブダビGPにいくつかアップデートを持ち込んだ」
「FP1での焦点は、アップデートが期待どおりに機能していることを評価し、アップデートを入れた状態でバランスを取る方法を理解し始めることだった。FP1ではルーキードライバーが10人走っていたので、パフォーマンスの点で全員がどの位置にいるのかを知ることは、簡単ではなかった。だが、我々に関しては、データから見ると、アップデートは期待どおりに機能しているようだったので、それは有望な兆候だった」
「FP2では赤旗が複数回出たために、走行がかなり制限された。ミディアムトソフトコンパウンドタイヤでのショートランデータは何とか収集できたが、2台での通常のロングランに関するタイヤ情報は得られなかった。そのため、日曜決勝のタイヤ選択がいつもより少し難しくなるだろう」
「ポジティブな要素は、このトラックはテストの場であるため、昨年のデータを選択に役立てることができることだ」
「週末の展開からして、FP2での最終結果が明日の予選順位を正確に示すわけではないだろう。今あるデータで、今夜、自分たちの限界を理解し、セットアップ変更のために取り組むことができる」
このレースがチーム代表として過ごす最後のグランプリになるフランツ・トストは、今回のアップグレードに関して「アブダビで新しいアップグレードを持ち込んだことで、優れたパフォーマンスを発揮し、(コンストラクターズ選手権)7位でシーズンを終えられることを願っている」とコメントしている。
現在アルファタウリはランキング8位で、7位ウイリアムズとのポイント差は7点だ。
■角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ)
フリー走行1=10番手(1分26秒725:ソフトタイヤ/27周)/2=15番手(1分25秒669:ソフトタイヤ/17周)
全体的に見て、ポジティブな一日でした。ここに持ち込んできたアップグレードに関して大量のデータを集め、たくさんのことを学びました。明らかな違いを感じましたし、間違いなくパフォーマンスにおいてポジティブなステップを踏み出すことができました。
すべてをまとめ上げるために取り組み、微調整すべき点がまだいくつか残っていますが、すでにFP1とFP2の間に進歩を成し遂げたことに気付きました。これによって明日の予選ではQ3で戦えることを期待していますし、僕自身はそれが可能だと思っています。この機会を活用し、最大限に生かしていきます。