走行中の電車という逃げ場が限られる密室で、正体不明の異常者に目を付けられたら、あなたはどう対処するだろうか?
これは、大阪府に住む30代後半の女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収500万円)が、20代の頃に地下鉄の車内で体験した出来事だ。比較的すいていたため席に座った彼女。その隣に腰掛ける小柄な高齢女性との間には、子ども一人がようやく座れる程度の小さな隙間が空いていた。すると、次の駅で乗り込んできた男がその隙間に、体を無理やり押し込めてきたという。(文:KZ)
「お姉さん大丈夫?こっち来たほうがいいよ」
「子ども一人が入れるくらいの隙間に成人男性なんてとてもじゃないほど狭いし、何より体が密着して気持ち悪かった」という女性は、逃げるように席を立ったそうだ。すると、こちらをじっと睨みつける男。恐ろしくなった女性はその男に「席をどうぞ」というジェスチャーをし、すぐに車両の端へと退避したという。これにて一件落着……かと思いきや、そうならなかった。なんと、男は次の駅に到着したタイミングで席を立ち、降りるのかと思いきや、女性のほうにぴったりくっついてこようとしたのだ。
ますます気味悪さを覚えた女性は、車両反対側の隅に避難。また次の駅へとたどり着き、今度こそ男は降車していったのだが、恐怖はこれで終わらない。なんと、男は降りたように見せかけてドアから再乗車し、女性のほうに向かって他の乗客をかき分けて迫ってきたのだった。
「まだ動ける余裕があり、逃げるように移動して密着はされなかったのですが、恐怖でした」
と、女性は当時を述懐する。
なお、その様子を最初のほうから見ていたらしいカップルが助け舟を出してくれて「ちょっと!あいつやばくね?」「お姉さん大丈夫?こっち来たほうがいいよ」と大きな声で威嚇するように、その男に言ってくれたらしい。そのおかげで、追いかけてくる男性は次の駅で逃げるように降りていったという。
女性は、
「カップルのおかげで助かりましたが、何度もついてきて密着しようとする謎行動が本当に怖かったし気持ち悪かったです」
と、恐怖体験を振り返った。
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