F1スチュワードは、ラスベガスGP木曜記者会見中の、フェラーリF1チーム代表フレデリック・バスールとメルセデスF1チーム代表トト・ウォルフの言葉遣いについて、容認できないものであるとして、ふたりに警告を与えた。
木曜FP1で、コース上でマンホール蓋のトラブルが発生、カルロス・サインツ(フェラーリ)のマシンが破損し、セッションが早期終了となった。サインツ車のダメージは大きく、パワーユニット(PU)エレメント交換により、10グリッド降格ペナルティを科された。
FP1の後に行われたチーム代表者たちによる記者会見で、バスールはフラストレーションを抑えきれない様子で、サインツとチームが理不尽にも被った被害について語り続けた。ウォルフの方は、あるジャーナリストから、FP1のインシデントはF1にとって大きな恥ではないかと聞かれ、F1を擁護していたが、その最中に、会場の別のジャーナリストから発言を遮られて激怒した。バスールとウォルフはそのなかで、Fワードを使用し、それが問題視され、F1アブダビGPスチュワードから呼び出しを受けた。
公聴会の後、スチュワードは、ふたりの発言がFIAの価値観と一致せず、FIA国際モータースポーツ競技規則に違反していると判断、正式な警告を与えた。
スチュワードは、FIAにとってこういった言葉は受け入れられないものであり、今後、このような言葉がFIAのフォーラムにおいて関係者によって使用されることを容認しないと述べている。
その一方で、バスールに関しては、FP1での出来事に非常に動揺していた時の発言であり、ウォルフについては、会見中に突然言葉を遮られたことによるものであり、ふたりとも通常はこのような態度はとっていないとして、その事実を考慮した上で、警告という処分にとどめたと説明した。