この泡は単なる泡ではなく、化学物質が含まれている腐食性の高いものだった。航空機に関する保険会社「United States Aircraft Insurance Group」で保険金請求担当ディレクターを務めるケリー・ポーターさん(Kerry Porter)は、「アビオニクス・ベイ(航空機に搭載される電子機器が置かれる場所)に腐食性の泡が侵入した場合には、腐食が進んで支障をきたします。メーカーによっては将来的に故障の可能性があるため、交換が必要になります」と話している。また清掃に関しては、「泡を取り除くだけの単純作業では済まない」とも説明している。
これらの理由から、全米航空運輸協会「National Air Transportation Association」とメリーランド大学の調査によると、格納庫内の清掃費用や損害賠償の金額を合わせると、平均で100万ドル(約1億4800万円)にもなるという。また、2004年から2020年の間に発生した類似のケースでは、最高で2億3500万ドル(約350億円)もの膨大な金額になっていた。
画像は『Ryan Cave 2023年10月28日付Facebook「No, this is not snow in McKinney, TX」』『Airlive.net 2023年11月20日付「Multiple private aircraft damaged due to accidental foaming in Dallas」』『BNN Breaking 2023年11月18日付「Technical Glitch Triggers Foam Deluge at McKinney National Airport」』『Shauns_Aviation 2023年7月9日付X「Another photo from the ramp! Photo via Lorcan Meehan on Facebook」』『Fatih 2023年8月16日付X「Burası İstanbul olsa beğenirdiniz, ama burası malesef Frankfurt 16.08.2023」』『Nini Castaneda 2017年6月29日付Instagram「So Gardermoen airport collapse today.」』『Macon Telegraph 2023年1月18日付「Woman with fire extinguisher walks through Atlanta airport spraying people, video shows」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 iruy)