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「翔んで埼玉」埼玉・滋賀での上映回数にGACKT驚愕、とびだしとび太104人がぞろぞろ

2023年11月23日 22:32  コミックナタリー

コミックナタリー

「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」初日舞台挨拶の様子。左から二階堂ふみ、GACKT。
魔夜峰央原作による実写映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」の初日舞台挨拶が本日11月23日に東京・丸の内TOEIで開催。キャストのGACKT、二階堂ふみ、加藤諒、益若つばさ、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュン、川崎麻世、藤原紀香、武内英樹監督が登壇した。

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埼玉が東京から差別を受けている世界を描く「翔んで埼玉」。「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」では映画完全オリジナルストーリーが展開され、GACKT演じる麻実麗と二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美が、さらなる自由と平和を求め“天下分け目の東西ディスり対決”を戦い抜く。武内監督は「撮影延期になったりしましたが、今日の日を迎えられて感無量」とコメント。前作「翔んで埼玉」では痛烈な埼玉ジョークが多いことから公開後の反応を気にしていた武内監督は、今回も同様だったそうで「関西人に怒られないか?と昨日は眠れないぐらいドキドキしていました。今のところ苦情は来ていないです」とホッとした表情を浮かべる。

観客の反応に「安心しました。リアクションが薄かったら泣いて帰るところでした」と語るGACKT。「昨日監督から『埼玉がおかしなことになっているんだよ。映画館1つで(1日に)何回、上映していると思う?』と聞かれまして。僕が予想した数字を遥かに超えて、20回上映しているそうなんです」とGACKTが報告すると、武内監督が「4スクリーンでかけている劇場もあるそうです」と補足する。GACKTが「滋賀はもっとおかしなことになっていて、23回上映している劇場がある」と続けると会場から驚きの声が。GACKTは「これが3日ほどしか続かなかったとならないよう、みんなで盛り上げていければと思っています」と意気込みを語った。

二階堂は「2作目ができると聞いたときは『大丈夫なのかな? (前作は)たまたま当たったラッキーな映画だったじゃないかな』と思っていたんですけど、予想より多くの人に届いているんだと実感しています」とコメント。2作目の内容を受けて「滋賀、和歌山、奈良の方々にはお詫びとの感謝の気持ちでいっぱいです」と神妙に語る二階堂に、МCが「感謝とお詫びではなく、先にお詫びですか?」と問いかけると、二階堂は「先にお詫びさせていただきます」と強調した。

劇中で印象的だったシーンを語るキャストたち。神戸市長を演じた藤原と京都市長に扮した川崎は2人で挑んだラブシーンに言及する。藤原は「川崎さんとのラブシーンは台本を見てひっくり返りましたが、でも振り切ってやらせていただきました」と述べた。現場には藤原の夫であり大阪府知事を演じた片岡愛之助がいたことから、川崎は「ええんかな?って。しかも美女の紀香さんに気障なセリフを言う……。でも役者として腹くくって、旦那さんがいてもラブシーンはやらなきゃいけないと遠慮なくさせていただきました」と“役者の意地”を見せる。しかし川崎は「旦那さんにめちゃくちゃ気を使いまして……。お食事どうですか?と。3人で町中華に行きました」と舞台裏を明かした。

滋賀解放戦線のメンバー役で出演した堀田、くっきー!、高橋も撮影を振り返る。滋賀出身のくっきー!は「滋賀の人間はいじられているふうではあるけど、実はそんなにいじられてないだろと思っていたんです。でも映画を観させてもらって、本当にいじられているんだって。烙印を押された」と複雑な心境を明かす。堀田が「私はくっきー!さんと兄妹役なんですが、『お兄様』というセリフをなかなか落とし込むのが難しかったです」と苦労を語ると、くっきー!はすかさず「え、めちゃめちゃ妹として接してたけど、なんで? お兄ちゃんやで?」と迫る。高橋は「ジャンヌダルクをやりたいなと思っていたら、まさかの滋賀のジャンヌダルクを演じることになって(笑)。自分の引き寄せの力にびっくりしました!」とオファー時を思い返した。

埼玉解放戦線のメンバー・おかよ役で続投した益若は、演技に悩み武内監督から「大河ドラマのような気持ちでやってほしい」というオーダーを受けた前作の現場を振り返りなから、今作の思い出を紹介。「麗様が関西弁を話すシーンのリハーサルで、いつも美しい麗様の顔があれ……なんか変……?っていう日があって。どうしたのかなと思ったらすごくがんばって顎を出されていたんですよね」と益若が語ると、GACKTは「覚えていないな……」と首をひねる。益若同様に前作から引き続いての出演となった下川信男役の加藤が「監督に普通のスピードで話していると映画が3時間超えになるって言われて。僕たちはセリフを早口でがんばりました!」と振り返ると、武内監督は「ゆっくりやっちゃうと、粗が出ちゃうと思って」とあっけらかんと語った。

劇中では滋賀県発祥の交通安全の人形看板・とびだしとび太が活躍する。イベントには琵琶湖の最大水深が104mであることにちなみ、とびだしとび太に扮した子供104人がサプライズで登場した。子供たちがぞろぞろと登場すると、会場のあちこちから驚きの声が上がる。ステージをぎっしりと埋め尽くす子供たちを見て二階堂は「(会場の)エネルギーが高くなりましたね」と喜び、GACKTは「かわいいなーと。でも誰も目を合わせないんで、それなりに傷付いてます……」と吐露し、会場を笑わせた。

最後に二階堂とGACKTが挨拶。二階堂は「ぜひまた劇場に観に来ていただいて、家族や友達に広めていただけたらと思っています。パート3に向けて盛り上げていけたら」とコメント。GACKTは「感動を持って帰る前に、物販コーナーがあります。完売しないことには帰れないシステムになっていますので、買ってお帰りください」とジョークを飛ばし、イベントを締めくくった。

■ 「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」
公開中

□ スタッフ
原作:「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」魔夜峰央(宝島社)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一

□ キャスト
GACKT、二階堂ふみ、杏、片岡愛之助、堀田真由、くっきー!(野性爆弾)、高橋メアリージュン、津田篤宏(ダイアン)、天童よしみ、トミコ・クレア、藤原紀香、川崎麻世、モモコ(ハイヒール)、山村紅葉、和久井映見、アキラ100%、朝日奈央 ほか

※川崎麻世の崎は立つ崎が正式表記。

(c)2023映画「翔んで埼玉」製作委員会