ジェンダーレストイレやLGBT理解増進法に見られるように、最近はジェンダーギャップをなくそうとする風潮が高まりつつある。しかし、実態はどうだろう。40代後半の女性(京都府/事務・管理/年収500万円)は、営業職を希望していたが、
「男は高卒でもいいけど、女は大卒じゃないと営業にはまわせないと言われたので、転職した」
とジェンダーギャップだけでなく学歴差別も受けたという。他にも男女の性差に関する理不尽なエピソードを紹介したい。(文:林加奈)
「朝のコーヒーも最初に到着した女性だけが全員分をコーヒーメーカーでつくる」
中小企業に勤める40代後半の女性(東京都/Web・インターネット・ゲーム/年収400万円)は、こんな経験がある。
「女性だけが、男性・女性両方のトイレ掃除を毎週金曜日にさせられていた。朝のコーヒーも最初に到着した女性だけが全員分をコーヒーメーカーでつくるルールになっていた」
という。
別の40代前半の女性(新潟県/事務・管理/年収150万円)も、掃除やお茶出し絡みで理不尽な思いをしている様子。
「事務室の掃除、来客のお茶出し、片付け、ゴミ出し、男性用小便器の掃除まですべて女性の仕事。タバコの灰まみれの机の掃除をして5分後、社長と専務の男性に元通りに灰まみれに汚される」
事務所の掃除全般とお茶出しも任されているという女性。男性に女性がお茶出しする文化が令和になった今も残っていることに驚く。しかし「男は気が利かない、だからよろしく」と堂々と言われているため、モヤモヤしながらも、男性を立てる日々を過ごしているようだ。
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