宗教の勧誘を受けたという経験談が多く寄せられている。「怖い経験だった」と振り返るのは40代後半の男性(鹿児島県/教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)。初めて就職したのは親戚が住む県にあるスーパーで、そこで叔母から強引なやり方で宗教勧誘を受けたという。(文:林加奈)
「宗教の集まりで今日は家庭集会。いい話を聴けるから」
男性がスーパーで店員として働いていることを知った叔母は、「仕事が終わったら遊びに来い、迎えに来てやるから」と「命令形」で言ってきたという。
「お世話になってもいるので二つ返事で『OK』を出しました。叔母の友達という方の車に乗せられ、ちょっとした『雑談』で話は盛り上がりましたが、ところが着いたところが『集会場』。叔母に聞くと『宗教の集まりで今日は家庭集会。いい話を聴けるから』と」
思いもよらぬ方法で宗教の勧誘が始まってしまった。男性は黙って部屋の片隅に行くと、会場にいる紳士的な男性から声をかけられた。
「『君は初めてだね?この部屋でビデオ観賞しよう』などと言われ、小一時間ほど理解できないビデオを見せられた」
これで終わりではなく、「『いい話だったろ?今度はここで雑談だ!』と合意に引っ張られ」たという。すると周りには「オジサンやオバサンが目が笑っていない状態」でおり、男性は「質問攻め」に。
「私は『今日、初めてだったので何て答えたらいいのかわからないので』と言い返しました」
男性は叔母の誘いに乗ったとき、初めての就職で仕事の悩みを相談したかったのかもしれないと思うと、同情を禁じ得ない。なお、その集会が終わると叔母から「今日みたいに来たらいいよ。楽しかったでしょ?」と聞かれたが「もう関わりたくないから」ときっぱりと断ったそうだ。
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