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年収2000万円でも極限まで節約! 貧乏性すぎて「何も考えずにタクシーに乗れる知人が羨ましい」と語る男性

2023年11月21日 06:10  キャリコネニュース

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高収入であっても無駄な出費をとことん切り詰める人は多い。東京都に住む40代男性は妻と中学生、小学生2人の子どもを持つ5人家族。賃貸マンションに住んでいるという。

「自ら企業経営するほか、他企業の役員も務めています。年収は年によって違いますが1500万円~3000万円の間で、2000万円くらいが多いです」

とどう考えてもお金に困ることはなさそうだが、

「仕事でも移動手段を考えるときは、徒歩や自転車が基本です。バスや電車には乗りますが、タクシーはよほどのことがなければ使いません」

と日々の節約ぶりを語る。編集部では男性に取材を申し込み詳しく話を聞いた。

「だいたい徒歩30分の距離なら歩きます」

しつこいようだが、男性には十分な収入がありお金に困っているフシはない。それでも、お金を使わない移動について、

「だいたい徒歩30分の距離なら歩きます。歩数計は毎日最低でも1万歩、多ければ2万歩まで行きますね。何も考えずにタクシーに乗れる知人が羨ましいです」

と本音を漏らす。節約のため長距離を歩いたあとは、どういう気持ちになるのだろうか。

「かかった時間を考えてしまうときもありますが、仕事を詰め込んでいないため、健康維持と考えるようにしています」

確かにかかった時間がもったいないとも言えるが、健康を維持して医療費がかからないようにするのも大きな節約になると考えているようだ。

スタバではなく、なるべくドトールやベローチェ

また「テレワーク中心なので、コスト削減のため今年に入ってから事務所を引き払い、カフェで仕事をすることが多くなりました」と明かす男性は、カフェ選びにもこだわりがある。

「スタバやタリーズは若干高めな設定なので、ドトール、ベローチェがあれば迷わず決定です。コーヒーのブラックかストレートティーを注文することがほとんど。いずれにしてもその店の一番安いメニューにするので、ドトールやベローチェなら300円未満です。ベローチェだと公式アプリ使用で毎日ポイントスクラッチをしています。100円割引が溜まったら使うので180円になります」

事務所経費を削減するだけではなく、カフェ代金も最低価格を突き詰める徹底ぶりだ。

「よく考えればカフェの値段なんていくらでもいいのですが、コーヒー一杯の価格差を考えると損した気分になるので、スタバしか見当たらない時でもマップアプリで安めのカフェがないか調べます。それでもスタバしかなければ仕方なく入ります」

とわずか数十円でも損したくない気持ちが抑えられない。しかし、あまりに貧乏性が過ぎて、家族や身近な人から不満は出ないのだろうか。

「貧乏性が発動するのは個人行動するときがピークで、家族と過ごすときはできるだけそうならないように気を付けています。でも、ショッピングモールに行って食事するときに専門飲食店ではなくフードコートに行くことがあるので、不満が漏れますね。そこですら私は、『皆よくデザートまで注文できるな』と他の家族連れを見て感心してしまいます」

フードコートでデザート一つ頼むのも、贅沢で浪費と感じてしまうのだから筋金入りだ。友人関係の付き合いはどうなってしまうのだろう。

「学生時代は友達からよくケチと言われていましたが、その後、考えが近しい友人しか残らなかったため、現在はあまり苦労することはないですね」

「小学校で必要なモノも満足に用意できず…お金が無いことへの恐怖は強い」

ここまで貧乏性になったのも、育ち方が大きく影響しているそうだ。「父親がずっといなかったので、実家は貧しいほうでした」と語る。

「小学校で必要なモノも満足に用意できず、用意できてもパチ物が多かったです。年間通して冬でも半ズボンしか履かなかったり、リコーダーは指定のモノは買えずどっかから貰ったお下がりでした。なので、お金が無いことへの恐怖が今も強いです。子どもの頃は旅行など皆無でした。一般的な家族がどう日常を過ごしているか知らないことも影響していると思います」

どうやら、苦労した子ども時代が原体験となっているようだ。

節約術はまだまだあるという。

「本は買わずに図書館です。スマホは格安スマホを使い、追加のオプションは付けず、アプリも有料や課金は一切したことがありません」

こうした身近なことから、「家電は必ず量販店で交渉して最安を目指す」というこだわりも披露。さらにこんなこともあった。

「友人が引っ越しするときにエアコン3台購入するというので、量販店で代わりに交渉したこともあります。予算より20万以上安く購入できたことで、お小遣いをもらえましたよ」

貯めた資産は「預貯金4000万円のほか外貨投信や株式等を含めると8000万円ほど」だという。

「日々の生活に心配無くなるところまで来ていると思います。あと数年もすれば資産は億を超えますが、使うタイミングがわかりません。使っても無くなるのが怖いので、使えないのではないかと思っています」