11月16~19日に日本の愛知県と岐阜県で開催されたWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2023』は、母国ラリーのTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(WRT)が表彰台を独占。豊田スタジアムでのセレモニー終了後、優勝を飾ったエルフィン・エバンス、2位のセバスチャン・オジエ、3位のカッレ・ロバンペラ、そしてトヨタ自動車の豊田章男会長がFIA会見で喜びを語った。
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優勝:エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「長い週末であったことは間違いない。僕たちは前日の夜までにかなりのギャップを築くことができたのが良かった」
「日本の道は狭いし、今回は難しい天候やコンディションに見舞われたこともあって、正直ストレスは大きかった。特に金曜日(デイ2)は、すべての感覚がすごく高まっていたと思う」
「本当に難しいコンディションのなか、みんなの支えと勇気によってリードを奪って勝利することができた」
「トヨタの3台が日本で表彰台に上がれたのはすごいし、本当に素晴らしいことだ。正直土曜日と日曜日は少しプレッシャーを感じていたけれど、僕は結果を持ち帰ることを望んでいたから、これ以上に素晴らしいことはないね」
2位:セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「雨が降った金曜日は難しいものになると予想していたけど、そのことに違わず、非常にタフで多くの“地ならし”が必要だった。残念なことに非常に早い段階でタイムを失ってしまった」
「しかし、競技が始まってすぐに、僕たちがワン・ツー・スリーという強いポジションにいることに気づいたんだ。残念ながら僕はタイム差が大きかったから、その瞬間『このラリーを勝ちたい』という気持ちを一旦忘れて、トヨタのホームラリーでの勝利を優先し“大統領(豊田章男会長)”を喜ばせることだけに集中した」
「今はその目標を達成することができたから、チームの全員が本当に幸せだと思う。僕はチームと一緒にキャリアを歩んできたから、ホームで勝つことはいかに難しいかを知っている」
「ラリージャパンで勝つには時間がかかったけど、今回僕たちはワン・ツー・スリーを達成した。この結果は素晴らしいことだ」
「ギャップを管理できなかったわけではないけど、この状態では難しかったね。こんなにコンディションがトリッキーなときは、リズムを管理することがとても難しい。週末を通して良いリズムを保つことができたと思うけど、タフなラリーだったね」
3位:カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)
「一年の終わりをチームにとって素晴らしい結果で終えることができたのは、本当に特別なことだよ。トヨタのホームラリーをワン・ツー・スリーで締めくくることができたし、今年は素晴らしい一年だった」
「今週末は自分のベストの走りができなかったから、僕にとっては難しい一週間になった。もちろん優勝したかったけど、金曜日のコンディションとタイム差を見ると、安定して走り切らないといけないことは明らかだった」
「最後にはその気持ちが報われたよ。チームの全員で表彰台に上がることができて本当に嬉しかった」
豊田章男(トヨタ自動車会長)
「この素晴らしいチームでは誰でも勝つことができます。彼らは自由に競争してライバルに負けないように走りました。そのことが私に笑顔とエネルギーを与えてくれるので、本当に感謝しています」