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手取り13万円、激務薄給の介護業界から転職成功 月額5万円アップして結婚相手も見つけた女性

2023年11月18日 06:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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転職に成功するか否かは、その後の人生を大きく左右する重大事だ。職場を変えるだけで一気に働きやすくなることもある。長崎県の30代前半の女性は、5年前に転職し、成功したと感じている。20代後半のころ、介護事業の会社で2年ほど事務職として働いていたが、収入の低さや待遇の悪さが悩みのタネだった。

「月の給与は手取り13万円、年収は225万円と低く、仮に10年在籍して管理職手当までついたとしても、手取りは20万いかない計算でした」

おまけに50代の女性上司はとにかく理不尽だった。幸運にも良い会社に転職できたという女性に、編集部では詳しく話を聞いた。

「こんな会社、長くいるところではないと思い、辞めました」

介護事業所の上司とは、こんなことがあった。

「誰かの失敗を私のせいにされて、『違います』と言っても『言い訳をするな』と責められました。後で私の失敗ではないと分かっても、謝ってもらえませんでした」

労働条件にも違和感が大きかった。介護施設でイベントがあるときは、「休日でも駆り出され働かされた」という。

「半年に1度の夏祭りや秋祭りで、バザーでの品物のやり取りや屋台の手伝いなどをしました。職員は事務職だろうと関係なくみんな出ましたが、残業代や代休はもらえませんでした。誰もそれに触れないし、言い出せないような異様な雰囲気でしたね」

タダ働きで代休なしも当たり前、それに文句も言えない職場だったのだ。ワークライフバランスもなにもあったものではない。当然のように、女性は転職を決意した。

「こんな会社、長くいるところではないと思い、辞めました」

「ボーナスは夏と冬でそれぞれ2か月分の合計4か月もらえています」

転職した先は、ハローワークで見つけた小売業の会社の事務職だ。

「27歳から働いていて、今5年目です。給与は月額で5万円アップして、手取り18万円になりました、上司の口添えで昇給もあり経済的にもとても助かっています。ボーナスは夏と冬でそれぞれ2か月分の合計4か月もらえています。年収も140万円ほどアップし、約370万になりました」

また残業代はしっかり出るものの「残業自体がほとんどない」という。「年1回、残業があるかないかくらいです」と働きやすさにも胸を張る。

さらに、上司にも恵まれた。

「経理の60代の女性上司がとても素晴らしい人で、仕事は丁寧に教えてくれますし、仕事の合間に雑談をしても面白く楽しい人で、憧れのお母さん像そのままです」
「お子さんと私の年齢が近いせいか、とてもよくしてくださいます。私が失敗をしたときは、一緒に社長へ謝りに行ってくれて『次からは気を付けてね』と言ってくれました。弊社以外の一般的な経理の質問をしてもすぐに的確に答えてくださいます」

仕事のフォローのみならず、昼食時には弁当のおかずを交換し合うほどの仲だという。頭の回転も速く、上司がガラケーからスマホに切り替えた時に女性が操作を教えると、すぐに覚えて使いこなしていたそうだ。

「インターネットバンキングを会社で導入したときも、『手数料が安くなるならいいよね!』とノリノリでした」

女性の人生を変える出会いもあった。

「会社の同僚と交際して結婚しました。前の会社のままだったらそんな出会いもなかったです。上司には交際を始めたころからバレていて、生暖かく見守られていました」

上司に打ち明けたときには「あなたたちの雰囲気でわかるわよ」とニコニコされたそうだ。女性は「転職ガチャでSSRの会社を引けてよかったです」と語っていた。