2023年F1ラスベガスGPで、新設されたストリートサーキット、ラスベガス・ストリップ・サーキットにはDRSゾーンが2カ所設けられることが明らかになった。
全長6.201kmと、現F1カレンダー中、スパ・フランコルシャンに次ぐ長さを持つラスベガス・ストリップ・サーキットは、17のコーナーを備えた半時計回りのレイアウトとなっている。DRSディテクション1はターン2の10m先、アクティベーション1はターン4の20m先に設置され、ディテクション2はターン12の710m先、アクティベーション2はターン14の820m手前に位置している。
完全に新しいサーキットで過去のデータがないため、すべてのチームとドライバーにとって未知の領域だ。メルセデスのジョージ・ラッセルは、ラスベガスでのオーバーテイクのチャンスについて、慎重な予測を示している。
「レースを促進するために設計されたレイアウトなのだと思う。(でも)レースの面でどこまで良くなるか、僕には分からない。ロングストレートはあるけれど、最小限のダウンフォースで走るため、スリップストリームの効果はそれほど大きくはないと思う」
「ストレートにおけるDRSの効果は0.1秒程度じゃないかな。他と比較するなら、たとえばバルセロナでは、ストレートで0.6秒の効果がある。だから、実際には、想定しているほど簡単ではないかもしれないね」