直接クレーマー被害に遭わなくとも、その場面に遭遇しただけで気分は下がってしまうものだ。佐賀県に住む30代前半の女性(事務・管理)は、飲食店でクレーマー被害に遭っていた店員を目撃したという。(文:永本かおり)
「知らないことは悪いことではありません」
女性がご飯をおいしく食べ、退店しようとしたときのこと。先にお会計をしている中年の男性客が「領収書を出してほしい」と、レジをしている若い男性店員に言ったという。
若い男性店員が「領収書の宛名はどうしますか?」と聞くと、男性客が「上(うえ)様で」と答えた。しかし、若い男性店員は上様を知らなかったようで困惑していた様子。これに男性客は怒り出し、最終的には店長まで呼び出していたという。
最終的に男性客は、「上様も知らないなんて」と捨て台詞を吐いて、レジの方を睨みつけて帰って行ったそう。
女性は、このような男性客に対し、
「領収書の宛名でそこまで怒らなくてもと思いました」
「見ている方としては、若い子が上様を知らなくてもおかしくないし、他に店員さんはおられたんだから、他の方に代わってもらえばいいのにと思いました。知らないことは悪いことではありませんから。レジの方がこれをきっかけに嫌になって辞めたりしないでほしいなと思いました」
と、若い男性店員に同情した様子で綴っていた。
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