ある日突然、夫に離婚を切り出されたという東京都の30代女性。夫の浮気も発覚し、生後6か月の子どもを連れて家を出ることに。その後、話し合いの結果やり直すことを決め、2か月ぶりに家に戻るも、夫に反省の色は見られず、浮気相手とも切れていない様子。そこで女性はわざと家を空け、ボイスレコーダーを仕掛けたことで、夫が浮気相手を家に連れ込んだ証拠をつかんだ。
「家からは避妊具のパッケージのゴミなども見つかりました」
これが決定打になり、ついに離婚を決意した女性は……。
慰謝料を請求したら逆上した夫
さらなる証拠を抑えるため、女性は慎重に行動した。
「気づいていないふりをして2か月ほど一緒に生活する中で証拠を集め、ある程度集まったところで離婚を申し出て慰謝料を請求しました」
平静さを装い過ごした女性の2か月間は察するに余りある。
「しばらくは慰謝料請求に対して逆上され、謝ってもらえない状態が続きましたが、最終的には相手女性と合わせて400万円で納得させ、謝罪してもらいました」
一悶着あったものの女性の希望通りに事が運んだようだ。離婚後、元夫は慰謝料を支払い、養育費にも滞りがないそう。
「子どもに親の不仲な様子を見せないためにと、恨む気持ちを隠して何事もなかったかのように、面会時には家族3人で仲良く過ごしています」
慰謝料や養育費を払っているからと言って、元夫の裏切りを許すことは簡単ではないのだろう。しかし女性は前向きに、こう書いていた。
「離婚して、毎日の心の疲れが少なくなり、これまで自分がいかに彼の態度に萎縮して、気を遣っていたかがよくわかりました。ひとり親となって、大変なこともありますが、子どもがいてくれることで毎日負けずに楽しく過ごせています。子どもには、その恩返しができるよう、絶対に幸せな人生を歩んでもらえるように、全力で毎日を頑張るつもりです」