11月10~12日、アメリカのソノマ・レースウェイでヒストリックカーイベント『ベロシティ・インビテーショナル』が開催され、レーシングドライバーのトニー・カナーンがマクラーレンMP4/6をドライブした。
2004年のインディカーチャンピオンで、また2013年のインディ500ウイナーでもある48歳のカナーンは、現在はアロウ・マクラーレンのスペシャルアドバイザーを務めている。ベロシティ・インビテーショナルに参加したカナーンは、子どもの頃のヒーローであり友人だったアイルトン・セナのMP4/6を走らせ、人生におけるやりたいことリストの一番上の項目をやり遂げた。
「私はキャリアにおいてクールなことをいくつかやってきたが、これは私がやったことのなかでも一番のお気に入りだ。いろいろな理由からね」とカナーンは述べた。
「私は彼(セナ)との関係からこの経験ができた。そして今ではマクラーレンファミリーの一員であることに、言葉が見つからない。この日が私にとってどんな意味があるかを説明するには、十分な言葉を持ち合わせていないと思う」
「この日がブラジルにとって何を意味するのか、人々は理解してくれると思う。ソーシャルメディアはこの3日間大騒ぎになっている。だから私はとても幸運だと感じる」
「私は常にいいことが起きると信じているが、こんなことができるとはまったく予想していなかった」
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、ソノマのイベントにビンテージのマクラーレンを数台エントリーしていた。カナーンは、生涯に一度の機会を与えてくれたブラウンに感謝した。
「私は今朝彼にこう言った。『ザク、この経験をさせてもらえて、どれだけ感謝してもしきれないよ』とね。彼とマクラーレンがなかったら、こんなことは決して実現しなかっただろう」