ラファエル・マルチェッロは、6年間ドイツのブランドでワークスドライバーとして過ごしたあと、この2023年にメルセデスAMGと袂を分かつ。
シングルシーターレースからメルセデスAMGの箱車に乗り換えた後、2018年にファクトリードライバーとしてドイツメーカーに加入したマルチェッロは、シュトゥットガルトのGT3マシンのステアリングを握って数々のレースを制すとともに重要な栄誉を獲得してきた。
2019年にマカオで開催されたFIA GTワールドカップでの優勝や、昨年のスパ24時間レースでの総合優勝、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパでのマルチタイトルはそれらを代表するものであり、2022年にはADAC GTマスターズのタイトルも勝ち取っている。
チームWRTのもとでBMWのWEC世界耐久選手権ハイパーカー・プログラムに参加する可能性も指摘されているマルチェッロは、バレンシアで開催された年末イベントでメルセデスAMGのドライバーラインアップから姿を消した。
「感動している。お別れのプレゼントとして、スパで優勝したマシンのモデルカーをもらったんだ」と語ったマルチェッロ。
「AMGは、僕のためにクールでとてもエモーショナルな映画を作ってくれた」
「また、(在籍中は)皆で素晴らしい夜を過ごすことができた。メルセデスAMGにはとても感謝している。もしも彼らがいなければ、僕はここにいなかっただろうからね」
マルチェッロのメルセデスAMGドライバーとしての最後の舞台は、今週末11月16~19日にマカオで行われるマカオGTカップ/FIA GTワールドカップとなり、同イベントで彼はメルセデスAMG・チーム・ランドグラフの48号車メルセデスAMG GT3エボをドライブする予定だ。
メルセデスAMGでの最後のレースを記念して、彼はメルセデスAMGでの主な功績のマシンのイメージと、6年間の在籍期間中にともに戦ったドライバーやチームの名前をあしらった特別なヘルメットのデザインを発表している。