世の中、仲の良い親子ばかりではない。さまざまな理由から親との関係がうまくいかず、悩み続けている人もいる。
「昔から親との折り合いが悪いです。特に母親とは性格も考え方も不一致でした」
こう語るのは、福島県の30代前半の女性(事務・管理/年収400万円)。もともと母親に対し嫌悪感を持っていた女性だが、あるできごとをきっかけに今では憎しみさえ抱くようになったため、「もう連絡も取っていません」と語る。(文:福岡ちはや)
「いじめられている人の気持ちが痛いほどわかります」
女性は一刻も早く親元を離れたかったのだろう。大人になると、会社の近くで一人暮らしを始めたそうだ。そこは女性の母親の実家がある小さな町だった。女性はある日、人づてに母親の過去の顔を知ることとなる。
「会社の人も地元の人ばかりで、出身地など細かく聞いてくるんで正直に話していたら、母のことを知っている人もいました。そして一部の人とは親しくなったので、母との仲が悪い話までしました。そうしたら、ある人から『母が学生時代いじめっ子だった』という事実を聞いてしまったんです」
その人は母親と同世代なのだろうか。さらには「この地元ではお母さんのことは言わないほうがいい」とまで忠告された。親が“元いじめっ子”だったとは、さぞかしショックを受けたことだろう。
「私は小学校、中学校といじめられていた時期があり、いじめられている人の気持ちが痛いほどわかります」
「きっとその話を私に言った人も、心の奥で(いじめっ子の母に)復讐したいと思っていたのでしょう」
と“元いじめられっ子”に理解を示し、母親の過ちに静かな怒りを滲ませた。
「私の母親は元いじめっ子です」
「今いじめをしている人すべてに言いたい。いじめは一生の恥です」
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