2023年11月13日 17:51 弁護士ドットコム
米メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手(エンゼルスからフリーエージェント)の「グローブ寄付」が先週、大きな反響を呼びました。
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寄贈先の学校が管理することになる見通しですが、SNS上では価値あるグローブが「転売されるのでは」と心配する声が早くも目立っています。
大谷選手と契約するメーカーのニューバランスジャパンは「転売対策は特にしていない」と取材に答えたうえで、大谷選手の「願い」を尊重してほしいとのメッセージを寄せました。
プロジェクトは、全国約2万の小学校に右利き用2個と左利き用1個のジュニア用グローブを贈るもので、その数は6万個にものぼります。12月から順次寄贈が始まる予定です。
グローブを使って子どもたちが楽しくキャッチボールをする場面を想像しているという大谷選手は「子どもたちが野球というスポーツに触れ、興味を持つきっかけになってほしいと願っています」とコメント。
老若男女から愛される大谷選手による取り組みへの注目の高さから、11月9日にプロジェクトが発表されると、その日のうちに「転売」を心配する声がエックス(旧ツイッター)上で相次ぎました。
悲しいかな、過去には小学校の教員が備品の楽器をメルカリで売って利益を得たことから、懲戒免職になる事案も発生しています。
転売ではなくても、誰かが持ち帰ったまま「コレクション」してしまうことも考えられるなどの指摘もあります。
寄贈には感謝しつつも、管理に神経をとがらせる学校も出てきそうです。寄贈されるグローブには「転売対策」が講じられているのでしょうか。
ニューバランスジャパンに取材したところ、グローブにナンバリングを施したり、学校に注意を呼びかけるなどの「転売対策は特にしていません」(同社)。
「子どもたちが野球というスポーツに触れ、興味を持つきっかけになってほしい、という大谷選手の願いに沿うように、子どもたちが使用してくれることを願っております」
SNSでは、校長室やショーケースの中でうやうやしく飾られるのも、大谷選手の思いとは離れた行為だという声もあります。
大谷選手の「思い」を裏切るような事態が起きないことを願うばかりです。