いくら仲が良い友人であっても、理不尽な態度を取られたら悲しい気持ちになるだろう。千葉県在住の50代の女性は、あることが発端となり3年前、ママ友に絶縁されたという。
「土曜日の日中、他愛もないことで質問のLINEを送ったところ、『仕事中だから音が鳴ると困るんだけど』と返事」
女性は謝罪したというが、それから音沙汰はないと綴る。ママ友にとって、何がそんなに気に入らなかったのだろうか。編集部は女性に取材を申し込み、詳しく話を聞いた。
二人でカラオケに行き、野菜のおすそ分けもする仲だった……
今となっては連絡すら取れなくなってしまった女性とママ友だが、2人はどんな関係だったのだろう。
「子どもが幼稚園の頃からの付き合いです。彼女は引っ越してきたばかりで、親しい人もいなくて仲間に入りづらそうにしていたので、娘二人が彼女の娘たちとそれぞれ同学年なこともあって声をかけました。上の子は遊ぶ友達も決まっていたので彼女の娘と一緒に遊んだりはしませんでしたが、下の子同士がお互いの家を行き来したり、公園で遊んだりしていました」
子どもたちが仲良くしていたことで、女性とママ友も、
「一緒にランチしたり、必要な学用品や制服の情報交換したり、二人でカラオケに行ったりしていました。家も時々行き来して、野菜をおすそ分けしたりもしていました」
と、絶縁する数年前まで良好な関係を築いていたそう。絶縁されたきっかけは、冒頭に述べた通りだが、どのようなLINEをママ友に送ったのだろうか。それは、
「今、電話できる?」
だったそう。タイミング悪く、ママ友の仕事中にLINEをしたこと以外に、怒られた理由について女性は思い当たる節がないという。
「彼女が事務のパートをしていたことは知っていましたが、曜日や時間までは知らなかったです。私は営業の仕事をフルタイムでしていますが、彼女も自分の都合で私にLINEをしてきていました。ただ私は仕事中、家族以外からの通知をオフにしていたので、そこまで怒る?と疑問に思いました。彼女はLINEをあまり使わない様子でしたが、疎いということはありませんでしたし……。特に怒りを買うような非常識なことをした覚えは全くなく、他のママ友にも聞いてみましたが、私の言動で変に思うことはないとのことでした」
うちの娘達は塾に行っていないのに成績が良いことをやたらと羨ましがっていた
LINEを送って以来、一方的に絶縁状態にされた女性。理由はよくわからないが、そのママ友について振り返ると「割と人見知りで、信頼のおける人でないと連絡先を教えなかったり、教育方針などもこだわりのある人だった」という。
「思い返してみれば、うちの娘達は塾に行っていないのに成績が良いことや、スポーツ大会のマラソンで毎年上位なことを彼女はやたらと羨ましがっていたので、何か思うところがあったのかな……」
女性のほうから娘の自慢をしたことはないそうだから、ママ友は勝手に劣等感を抱いていたのだろうか。しかし実際のところはママ友本人にしかわからない。
「理由もわからず、頑なにシャットアウトされたので、こちらからは連絡していません。今も仲良いママ友に会った際に事の顛末を話したところ、『大丈夫、〇〇(女性の名前)ちゃんは悪くないんだし、向こうもそのうち落ち着くよ』と励ましてもらったので、仕方ないと思っています」
そして最後に、寂しそうにこう語った。
「娘達も成長すると、生活時間も買い物するお店など行動範囲も違うからか、彼女と会うこともなくなりました。しばらくして上の娘さんが結婚、出産されたそうで、素直にお祝いしたかったんですが……」