山内則康の描き下ろしイラスト。 TVアニメ「ストラトス・フォー」の20周年を記念し、同シリーズの全映像商品をまとめた「ストラトス・フォー CPL. BD-BOX」が、2024年2月28日にバンダイナムコフィルムワークスから発売される。価格は税込2万6400円。
【大きな画像をもっと見る】 「ストラトス・フォー CPL. BD-BOX」には2003年放送のTVシリーズ全13話と、2004年から2006年にかけて展開されたOVAシリーズ全10話を収録。DVD「SPECIAL FAN DISC」「SPECIAL FAN DISC II」「LOG DISC」も初めてBlu-ray化され、特典として収められる。
収納BOXには、キャラクターデザイン・メカニカルデザイン・総作画監督を務めた山内則康の描き下ろしイラストを使用。ジャケットにはCGクリエイター・河野達也の描き下ろしイラストが用いられる。また音声特典で山内ら“いつもの飛行機野郎”4人によるオーディオコメンタリーをOVAのBlu-ray BOXから再収録。店舗別特典や店舗共通特典も用意されている。
「ストラトス・フォー」は大空を舞台に美少女4人組が繰り広げる青春と友情の物語。TVアニメの20周年に併せ、キャストとスタッフ9人からのコメントも到着した。
■ もりたけし(監督)コメント
20年……一言でいうのは簡単ですが、この歳月を経てなお新たにBD-BOXが発売されるとは、制作に携わった者の一人として感無量です。
この作品を通じて出会った方々の中には今もって付かず離れずのお付き合いをさせて頂いている方も多く、ある意味理想的な環境だったと言えるかもしれません。
実は昨年、久し振りに下地島を訪れました。伊良部大橋を渡ってみたかったのと民営化された下地島空港をこの目で見て見たかったのです。
制作当時はフェリーでの行き来だった伊良部島、下地島が1本の橋で繋がれ、空港施設もかなり広くおしゃれなエリアに変貌していて驚きました。
残念ながらフナウサギバナタのサシバ像は撤去されてしまっていたり、空港周辺の道路は一部通行止めになっていたりしましたが、通り池や牧山展望台のサシバ、渡口の浜の綺麗な砂浜は変わらずの姿で懐かしさを感じました。
時は流れ、様々な営みは移り変わっていくものなのでしょうが、「ストラトス・フォー」という作品で共有できた思いや繋がりは今後も変わらず続いていくものだと確信しております。
そう言った意味でも、自分にとって稀有かつ大切な作品の一つになっていると断言できると思います。
まぁ、もしこれから続編を、となったら……
先ずは山内さんをその気させるのと、役者さんたちへの説得から始めないといけませんね笑
■ 山内則康(キャラクターデザイン・メカニカルデザイン・総作画監督)コメント
飛行機や宇宙船が登場するアニメですが、空中戦も無い(ちょっと有ったか)宇宙人の陰謀も無い(ちょっと有ったな)地味なお話でしたが、なんて言うかちょっと面白そうと思える作品ではあったと感じております。
ただ速く高く上昇してミサイルを発射して帰ってくるだけの表現は自分としては興味深いものでありました。
固体ロケットによる零距離発進、推力線の重心点通過、ロケットモーターとジェットエンジンの混合推進、ミサイル発射後即反転離脱のファイアアンドフォアゲット、上層大気を利用しての軌道傾斜角変更等々の小ネタを盛り込めた事も良い思い出です。
この作品に携わるチャンスに恵まれて良かったです。ありがとう。
■ かかずゆみ(本庄美風役)コメント
2003年! 当時は美風を演じるにあたり、嬉しさとやる気とで気合いが入りまくっていました。それに対してお話当初の美風のやる気のなさったら……笑 やる気を取り戻してからはまんまの私でのびのびと演じられ、楽しかったのを覚えています♪ 下地島を訪れた際には、まさか着て行った私服を、後日発売となるファンディスクのジャケットでキャラクター達が着ることになるとは夢にも思わず、黒のツナギを着て行ったことが唯一の心残り。ビキニでも披露しておけば良かったです笑。改めて「ストラトス・フォー」20周年おめでとうございます! CPL. BD-BOX発売という事で...作品の世界をまた皆さまにも楽しんでいただけたらと思います。
■ 折笠冨美子(菊原香鈴役)コメント
懐かしい! 懐かしいです!
ストラトス・フォーでは、とにかくみんなで色々な体験をさせていただいた思い出が沢山あります。浜松でのシミュレーター体験や、沖縄の下地島を巡り管制塔を見学させていただいたりのFAN DISCでは作品の細部を実写で感じることが出来ました。たくさん解説していただいた軍事評論家の岡部いさくさんは本編の中にも登場していたり。
飛行機好きのスタッフの皆さんのこだわりがたくさん詰まった作品でした。
なんと……時が経ってコンプリートBD-BOXになるなんて、とても嬉しいです!
いろんな角度から作品を楽しめると思います。ぜーんぶ観てください♪
■ 菊池志穂(中村彩雲役)コメント
あれから20年も経つんですね。
当時は、地球防衛を担いながら、その年代らしい彼女たちの葛藤と成長に共感することが多かったですが、今観ると親目線で応援する気持ちが大きく、時の流れを感じます。
収録を離れてロケで下地島まで行き、彩雲が見た景色を実際に見たり、航空自衛隊浜松広報館では戦闘機や航空機を肌で感じたりと、とても貴重で贅沢な経験ができたことも、良い思い出です。
もり監督、山内さんはじめ、スタッフ・キャストみんなで盛り上げた作品に、またこうした形で関わることができて、とても嬉しいです。たくさんのご縁と、応援して下さったみなさんに、心から感謝!
■ 清水香里(土井静羽役)コメント
静羽はお姉さんポジションな役だけど、実際現場では一番下だったので、お姉さんぽくしっかり頑張らなきゃと思いながらアフレコに挑んでました。
でも、下地島のロケは楽しすぎて仕事ということを忘れそうになった結果、「お姉さん3人の中に子狸が1匹混じってる!?」と、当時映像チェックをしながらショックを受けてました(笑)
アフレコでは京田さんをはじめ先輩方のお芝居に魅せられ、アフレコ以外でもキャストでご飯に行ったりゲレンデに行ったり、楽しい思い出が沢山詰まった作品です。
今回のBD-BOXが発売されたら、久々に私も一気見したいなと思います!
懐かしいという方も初めましての方も、ぜひストラトス・フォーの世界観を楽しんでください。
■ 水橋かおり(青木霧子役)コメント
女の子たちが地球を隕石から守るためにパイロットになるというテーマが個人的に好きなので、アフレコに参加しながら別視点も楽しませて頂けたことをありがたく思います。
今思えば霧子ちゃんに私のこの気持ちが少しだけ反映されちゃっていたかな? それが正解だったのかはわかりませんが……笑。
そして特典映像では、あの岡部いさくさんの講義を受けられるなんてどれだけ贅沢だったのかと……!
■ 渡辺明乃(立花美麗役)コメント
20年! もう20年?!
本当に?!と驚いています。
当時は自身がまだ本当に新人で、とにかく毎週がむしゃらにがむしゃらに体当たりでアフレコに行っていたなぁ……と記憶しています。
アフレコ現場はいつも賑やかで、スタッフの皆様もキャストも仲良く、緊張しがちな僕に皆さん優しくしてくださって……。本当に皆さんに助けていただいた現場でした。
かかずさんを始め、キャスト皆様方のお芝居を間近で感じ、凄いなぁ!自分もこんな風にお芝居したいなぁ、かっこいいなぁ!といつも胸を踊らせていました。そういう意味では、当時の自分の姿と被る新人パイロット候補生三人組の気持ちにはとてもリンクしやすかったかもしれません。なかなか難しいワードも多々出てくる作品ですので、そこに苦労した覚えも……あります……(苦笑) 現場の皆さんにしっかりと鍛えていただいたなぁ……ありがたいなぁ……、と、今こうしてコメントを書きながら噛み締めています。
日常会話のほっこりやギャグシーンの遊びの広さ。シリアスなシーンでの息が詰まりそうになる繊細さ。そしてアクションシーンの時の機体の動きの表現の抜群の華やかさ。そのいい意味でのギャップが毎回ドキドキワクワクを作り出す、素敵な作品でした。こうして、長い時を経てまた改めて発売される程愛されている作品に関わらせていただけた事に感謝致します。そして、愛を注ぎ続けて下さった作品のファンの皆様にも惜しみ無い感謝を! 皆様のおかげでこうしてまたお会いすることが叶いました!!
本当に本当にありがとうございます!!!
ストラトス・フォー、20周年おめでとうございます!!
立花美麗役、渡辺明乃でした!
■ 七緒はるひ(二宮麿奈役)コメント
「ストラトス・フォー」にはオペレーター役の一人として参加していたのですが、
アドヴァンスで新たなパイロット候補生役として呼んでいただけたことがとても嬉しかったです!
当時の愛犬が「まな」という名前でしたので、二宮磨奈という役名にも運命を感じていました。
スタッフもキャストも仲が良く、みんなでスキーに行ったことを覚えています。
修学旅行みたいでとっても楽しかった……青春ですね!
今でもときどき食事に出掛ける、大切な仲間ができました。
大好きな作品です♡
(c)2003 スタジオ・ファンタジア/「ストラトス・フォー」製作委員会 (c)2004・2005・2006 スタジオ・ファンタジア/バンダイビジュアル