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2023年秋アニメでハマる人続出、小説投稿サイト発『薬屋のひとりごと』ってどんな作品?

2023年11月09日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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   2023年10月からアニメ放送がスタートし、多くの注目を集めている『薬屋のひとりごと』。回を重ねるごとにネット上では“2023年秋アニメの覇権候補”ともいわれており、気になっている人は多いのではないだろうか。そこで今回は、『薬屋のひとりごと』がどんな作品なのか紹介していこう。


参考:『薬屋のひとりごと』などの人気タイトルを輩出する「ヒーロー文庫」の新レーベル「ヒーローコミックス」が9月29日より配信開始!


■『薬屋のひとりごと』ってどんな作品なの?


『薬屋のひとりごと』は中華風の世界が舞台となっており、後宮で下働きをすることになってしまった少女・猫猫(マオマオ)が主人公。花街で薬師をしていた猫猫は毒と薬が大好きなのだが、そんな変わった性格がきっかけで美形の宦官・壬氏(ジンシ)に目をつけられてしまう。帝の寵姫の毒見役を任された猫猫は、本人の意思に反して後宮でのやっかいな事件に巻きこまれていくことになるのだった――。


  もともとは小説投稿サイト「小説家になろう」、いわゆる「なろう系」で連載されていた同作。現在は単行本化・コミカライズ化を果たしており、コミカライズは「月刊ビッグガンガン」「月刊サンデーGX」の2誌でそれぞれ別の漫画家によって連載されている。「月刊ビッグガンガン」版も「月刊サンデーGX」版もスピンオフ作品というわけではなく、物語の流れ自体は単行本化された原作と同じ。珍しいパターンではあるがそれぞれピックアップするシーンや作品の方向性に差があるため、読者は好みのコミカライズを選べる仕様になっているようだ。


 「異世界転生」「チート主人公」「悪役令嬢」といったイメージの強い「小説家になろう」発の作品ではあるが、あまり「なろう系」感が強くないのも特徴。“後宮”という舞台設定自体は「なろう系」にもよくあるが、同作は“ラブロマンス”より“サスペンス・ミステリー”要素の方が強い印象だ。特に猫猫・壬氏といったキャラクターの掘り下げ前である初期は、後宮内で起こる毒・薬・病気にまつわる事件の解決がメインとなっている。そのため普段あまり「なろう系」を読まないという人でも手に取りやすいのではないだろうか。


■『薬屋のひとりごと』は2023年秋アニメの覇権を獲れる?


 原作が人気を集めていることもあり、10月21日深夜から放送されているアニメにも期待が集まっているよう。アニメ初回は「3話一挙放送」という大ボリュームでスタート。さらに同作の2クールにわたっての放送も決定している。『【推しの子】』や『葬送のフリーレン』といった話題作の初回放送時間が長かったこともあり、ネット上では「しっかり好待遇! 人気が出ると思われてるってことなのかな」「それだけ注目度が高いってことだよね」といった声も上がっていた。


  また2023年夏アニメは『呪術廻戦』『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』といった有名作品が多数放送される中、「小説家になろう」発のアニメである『わたしの幸せな結婚』が国内外で話題に。世界中の様々な国でNetflix週間TOP10入りを果たすなど人気を集めていた。そのため2023年秋アニメに関しても、『薬屋のひとりごと』が『SPY×FAMILY』『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』といった話題作に負けない注目を集めるのではないかという意見もあるようだ。


 (文=ヨークシャー)