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トップバリュの激安ウイスキーに味の素を投入すると美味しくなる? 噂は本当か試してみた。

2023年11月08日 18:00  キャリコネニュース

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イオンのプライベートブランド「トップバリュ」のウイスキーはネット検索でも「やばい」というキーワードがサジェストされる商品。しかし、そんなウイスキーをかなり美味しく激変させる方法があるという。

それが「味の素」を混ぜるという裏ワザだ。果たして、ウイスキーに味の素を混ぜ込んで味が変わることなどあるのだろうか。編集部では実験に着手した。(文:昼間 たかし)

味の素でまろやかに

トップバリュのウイスキーが「やばい」と噂される理由は、不味いからではない。圧倒的なスピリッツの配合率である。今回購入したウイスキーは「スピリッツ89%未満」とされているが、以前は「90%未満」表記のものも販売されていた。酒税法では1割以上ウイスキーが入っていれば問題ないとはいえ、かなり尖った商品である。

ゆえに、一口飲んだ時に感じるのは圧倒的なスピリッツ感。ネットでは「口当たりがまろやか」という評価もあるようだが、逆になぜそう感じたのか理由を知りたくなる。

さて、そんなウイスキーに味の素を混ぜると、味が極上に変化することなどあるのだろうか。早速、近所のイオンで購入してきたウイスキーで実験してみた。

商品名は「スナズ ウイスキー」。製造元は山梨県の酒造メーカーとなっている。720ミリリットルで税抜598円だ。ウイスキーの定番、ジャックダニエルが700ミリリットルで2000円ぐらいするので、激安と言っていいだろう。

ひとまずコップ1杯のウイスキーにひとつまみ程度の味の素を投入、よくかき混ぜて飲んでみた。確かに味は格段に向上した。このウィスキー、生のままで飲むとスピリッツの主張が強すぎる。ところが、味の素を途端に濃厚でまろやかな味に変化するのだ。

さらに、追加するとどうなるのだろうかと次第に量を増やして、最終的にはスプーン一杯を投入。街中華なんかだと、レンゲで山盛りの味の素を投入している店があるが、あのイメージだ。

ここまでやると、まろやかさの中に濃厚なうま味が……。美味い、美味いけど酒の味として美味いのか、グルタミン酸で美味いのかよくわからない。とにかく、スピリッツの尖った感覚はなくなる。もっとも、味の素入れすぎると粉っぽさもあるので、いささか注意が必要だとも思った。

シャンタンを投入してみると……

シャンタンはどうなのか

こうした効果があるのは味の素だけだろうか。とりあえず思いついた手持ちの調味料でいくつか試してみた。結論としては、味の素と同等に味の変化を感じられる調味料がいくつかみつかった。

ひとつは、高級な塩である。これは筆者がどこかで貰ったフランス産のもの。これを混ぜ込んだところ、やはり濃くまろやかな味になった。ただ、同時に感じたのは塩辛さ。塩なのだから、当然といえば当然だ。飲めば飲むほど塩分の取り過ぎは明らかなので、わざわざチャレンジする必要はないだろう。

もうひとつ、強烈な美味さを感じたのが「創味シャンタン」だ。こちらはまろやかさが味の素よりも優れていた。でも、固形物でありなかなかウイスキーの中に溶けないこと、またどうしても「中華料理かな?」とそこはかとなく感じてしまうことは否めない。ゆえに、純粋な旨味だけを追加する味の素がベストだと言える。

しかし、さらに実験を進めると、もっとこのウイスキーを美味しく飲める方法が発見された。それは、ジュースなどのソフトドリンクで割ることだ。今回の実験ではオレンジジュース割をつくってみたのだが、ウイスキー感はほとんどなく味わうことができたのである。

やはり原材料の89%がスピリッツである以上、なにかで割ったほうが美味しいのである。
つまり、トップバリュのウイスキーとは、ウイスキーの代用品としても飲むことができるスピリッツと考えたほうがよいだろう。