職場が宗教勧誘のターゲットにされることもあるようだ。岡山県に住む60代前半の女性(サービス・販売・外食/年収100万円未満)は「コロナ禍前に、派遣先の職場で同じ派遣会社のメンバー」から宗教に勧誘された経験があるという。(文:真鍋リイサ)
「仕事の後に、『食事に行きませんか』と誘われました」
「無理やり車に乗せられて、連れて行かれそうになった人がいた」
同じ派遣会社の仲間から食事に誘われた女性。同僚からの誘いなら、先約でもない限り断るほうが珍しいのではないだろうか。
「『他の人も、一緒だから』と、彼女は言っていましたが、結局、ふたりきりでした。食事ではなく、スーパーのイートインで、ドリンクを飲むだけ」
事前の話とは違って二人きりで、しかも食事に誘っておきながらドリンクしか注文しなければ、誰もが怪しいと思うだろう。案の定、女性は宗教勧誘を受けることになってしまう。
「あなたの信仰している宗教が、間違っている」「正しくない宗教のせいで、世の中がおかしくなっている……」
そう一方的に言われた女性だったが、
「別に、何を信じようが、関係ないことですので、きっぱりお断りしました」
それでも勧誘は終わらず、「話をしてくれる人がいるから、今から会いに行きましょう」としつこく勧誘され続けたという。女性は何とか「断ってその日は自宅に帰りました」と語る。しかしこの派遣女性は、ほかの人にも宗教勧誘を行っていたことが発覚した。
「ある日、無理やり車に乗せられて、連れて行かれそうになった人がいたことがわかり、会社の知ることとなり、勧誘していた彼女は、やめさせられたと聞きました」
無理やり連れていくまでエスカレートしてしまっては、もはや犯罪に近い。女性が巻き込まれなかったことは、不幸中の幸いであっただろう。
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