11月6日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・カストロールは、第18戦マレーシアGPと第19戦カタールもアレックス・リンスが欠場することを発表した。また、代役はSBKライダーのイケル・レクオーナが起用される。
リンスは、第6戦イタリアGPのスプリントレースで4周目にクラッシュを喫し、右足の脛骨と腓骨を骨折。第6戦イタリアGPの決勝レース以降は欠場を余儀なくされて、のちに腫れを軽減させるための手術を受けた。
第7戦ドイツGPから第13戦インドGPまでの7戦はリハビリのために欠場して、第14戦日本GPでは復帰して初日から参加するも、痛みがひどいことで土曜日以降のセッションを欠場。ところが、第15戦インドネシアGPでは、初日から全セッションに参加し、決勝レースではホンダ勢最上位の9位でチェッカーを受け、ポイントを獲得して見せた。
しかし、初日から参加していた連戦の第16戦オーストラリアGPでは、足の痛みから土曜日以降のセッションは欠場。その後スペイン・マドリードに戻り、回復状態にあることは確認できたようだが、治癒中の腓骨付近に小さな突出があることが判明して再度手術を受けた。
それにより、第17戦タイGPは代役をたてずに欠場していた。そして今回、さらに第18戦マレーシアGPと第19戦カタールも欠場することが明かされ、最終戦の第20戦バレンシアGPでの復帰の可能性を残している。
また、代役はSBKの最終戦を終えたレクオーナが務める。レクオーナはTeam HRCから参戦しており、2024年も同チームからSBKにエントリーする。彼にとってはオフシーズンにMotoGPマシンに乗れることは良いトレーニングになるだろう。そして、第18戦マレーシアGPには、SBKチャンピオンのアルバロ・バウティスタもワイルドカード参戦する。