11月5日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されたスーパーGT第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』の決勝レースは、さまざまな“ラストラン”の一戦となったが、1999年からTGR TEAM ZENT CERUMOを支え続け、三度のチャンピオンを誇るZENT CERUMO GR Supraの立川祐路が最後のレースを戦い終えた。
GT500クラスで三度のチャンピオンを誇る立川のラストレースは、途中雨が舞う難しいコンディションのなかでの一戦となった。今回、ZENT CERUMO GR Supraは立川にフィニッシュドライバーを任せるべく石浦宏明がスタートドライバーを務めた。
立川によれば2015年の石浦加入初年度には石浦がスタートを務めていたというものの、石浦は「そうでしたっけ?」というほどここ最近はずっと立川がスタートドライバーだった。それもあり少々緊張していたという石浦だが、きっちりと序盤のスティントを戦い、Deloitte TOM'S GR Supraを駆る笹原右京とサイド・バイ・サイドのバトルを展開するなど、序盤のレースを盛り上げた。
石浦は22周まで走りバトンタッチ。立川はスーパーフォーミュラでは監督とドライバーの関係であり、今回立川をオマージュしたヘルメットを被ったWedsSport ADVAN GR Supraの阪口晴南を従えながら、長い後半スティントを戦った。
レース終盤には雨が降り出す難しいコンディションとなるなか、立川は#16 ARTA MUGEN NSX-GTをかわす走りをみせるも、この週末、ZENT CERUMO GR Supraはペースに苦しんでいたこともあり、少しずつポジションダウン。最後は11位でフィニッシュした。