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上司に自己評価を聞かれ“80点くらい”と答えたら「そんなにいくわけねーだろ」と言われた男性 見事転職して大手勤務に

2023年11月05日 06:10  キャリコネニュース

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上司だからといって好き勝手なことを言えば、部下はついて来ない。製造業でエンジニアとして働く30代の男性は、以前の職場で今から8年ほど前、上司からのこんな一言が許せなかったという。

「人事考課のとき40代の課長から『自分で何点だと思う?』と自己評価を聞かれました。当時の職場の機械を全て動かせるのは会社で私1人だけだったので、『80点くらいですかね』と答えたら、『そんなにいくわけねーだろ、お前のこと周りがどういう目で見てると思ってんだ』と言われました」

当時、男性は子どもが生まれたばかり。通常は土日関係なく交代勤務のところを、土日祝休みの特別な勤務形態に変えてもらっていたという。

「そこが気に食わなかったようでそんな暴言を吐いてきたようです」

と器の小さい上司の言葉を振り返る。その後1年ほどして転職したというが、一体どういう状況だったのか、編集部では男性に詳しく話を聞いた。

「『周りがどういう目で…』というのは本当に傷つきました」

会社はプリント基板製造を行っており、男性は新卒入社6年目の現場スタッフだった。課長に「そんなにいくわけねーだろ」と言われて、何か反論はしたのだろうか。

「言い返しはしませんでしたし、自己評価を否定されたこと自体はまだよかったですが、『周りがどういう目で…』というのは本当に傷つきました。今思えば完全にパワハラ及びモラハラですよね。そもそも現場で私以上に仕事をこなせる人間がおらず、誰か休んだ時は私を穴埋めに使っていたくせに何言ってんだとは思いました」

現場は男性を頼るしかない状態だったにもかかわらず、課長の評価は不当に低いものだった。しかし、逆に男性から見た課長は……

「ちなみにその課長、インフルエンザにかかっているメンバーを無理やり出勤させて、製造本部のトップに『次こんなことしたら降格だぞ!!』とこっぴどく叱責されていたようです。そのくらい無能な課長でした。正直なところマネジメント力はまるでなく、本来は現場で力を発揮するタイプの人間でした。とにかく直観だけで生きるタイプなのに無理やり管理職を演じないといけないような感じでしたね」

と凄まじいばかりの低評価である。

「とにかく私のことを嫌ってたのは明らかだったので挨拶はろくに返してくれませんでしたが、他の人にはニコニコ返してました」

「あなたは私の人生の責任取れるんですか?」

思い返せば、子育て中の社員に理解ある会社ではなかった。妻が妊娠中に産婦人科の「子育て講座」に出ようとしたが、なかなか大変だったという。

「参加したいから休ませてくれと言っても、他の主任が『そんなの男が参加して意味あんの?休めないよ』とか言ってきました。結局無理やり中抜けして参加しましたが」

「子どもが生まれる当日は課長に休む連絡をちゃんとしましたが、対応はとてもぶっきらぼうでした。生まれた後に一応報告もしましたが、全く心のこもってない、吐き捨てるような『おめでとう』をいただきました(笑)」

男性は苦笑いで語ったが、社員の家庭生活を無視した冷たい対応には失望したことだろう。転職しようと決めた理由は「業績不振や業務上の問題点をまったく改善しようとしない上司に呆れたから」と言うが、こうした社風も働くモチベーションが落ちる要因になる。

あるとき、次の会社の最終面接の日が決まった男性は、課長にこうぶっちゃけた。

「もう正直に『最終面接があるのでこの日休みます』と課長に伝えたところ、『お前、一応辞めるまではここの会社の人間なんだからそれはダメだよ』と言ってきました。なので、『じゃあこのままこの会社で働き続けたとしてあなたは私の人生の責任取れるんですか?』と聞いたら完全に黙ってしまい、渋々休みをくれました」

「本当にその場で思いついた言葉しか出ない人なんだなぁと呆れましたね(笑)」と振り返り、課長との一件について「世の中には、自分の想像外の知能で生きている人間がいるのだなと勉強になりました」と心情を吐露。負けずに転職した現在は

「私は、今は大手に勤めることができているので、今から考えると面白い時期だったなとネタにできています」

と余裕を見せた。

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