かつて2輪のロードレース世界選手権を9度制したバレンティーノ・ロッシが、11月5日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われるWEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』に参加することが明らかとなった。11月2日、現在LMP2クラスにエントリーしているチームWRTが、ロッシとシャルル・ウィーツのテストでの起用を発表した。
ふたりはチームWRTのオレカ07・ギブソンのステアリングを握ってWEC最終戦翌日恒例となったテストセッションへと参加し、初めてLMP2マシンで周回を重ねることになる。
ロッシは今年、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ、バサースト12時間レース、そしてル・マン24時間レースのサポートイベントであるロード・トゥ・ル・マンで、WRTのBMW M4 GT3をドライブ。母国・ミサノで開催されたGTWCヨーロッパ/スプリント・カップのレースでは初優勝も飾り、ロード・トゥ・ル・マンでも勝利を挙げている。
ロッシはこれまでWECに参戦したことはないものの、2024年にLMGTEアマに代わって導入されるLMGT3クラスから、WRTとともにル・マン24時間へ出場したい意向を以前に表明していた。
一方のウィーツは、WRTがアウディと長年提携していた間、GTWCヨーロッパでスプリント・カップのタイトルを3回獲得している。今季からWRTがBMWへとメーカーを切り替えた際、ウィーツはBMWのファクトリードライバーとなっていた。
WECは先週、ルーキーテストの暫定エントリーリストを発表していた。 最高峰クラスで注目すべきは、IMSA GTDプロクラス王者のジャック・ホークスワースとベン・バーニコートがトヨタGR010ハイブリッドをテストドライブすること、そしてリル・ワドゥとロバート・シュワルツマンがフェラーリ499Pに乗車することだ。