トップへ

不動産のプロが教える!“理想の住まい”の叶え方 第15回 "理想の住まい"を叶えるために大切な3つこと

2023年10月31日 10:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
いよいよ今回が連載『不動産のプロが教える!"理想の住まい"の叶え方』の最終回となります。

これまでは主に条件の良い物件の選び方について、解説させていただきました。

最終回の今回は、理想の住まいを叶えるために大切な"3つのこと"についてお伝えしたいと思います。

■先入観に囚われないでください

はじめにお伝えしたいことは、先入観に囚われないでほしいということです。

最寄駅から徒歩10分以内じゃないと資産価値が維持できない、ファミリーだと最低◯◯平米以上は必要、総予算はなんとなく◯◯万円くらいに収めたいなど、住まい探しを始めるとき、「なんとなく」で聞いた話やイメージから、必要以上に選択肢を狭めてしまっている方がとても多いです。

もちろん、全てが的外れということではありませんが、なんとなくの条件で除外されてしまった物件の中に、実は自分にとっての理想に近い物件が含まれているかもしれません。

そう、理想の住まいというのは人によって違うのです。

緑がたくさんある落ち着いた住環境を希望する場合は、駅から少し離れている方が条件を満たす物件は多くなりますし、子供はリビングで勉強させるので、子供部屋はベッドが置けるスペースさえ確保できれば良いという場合は、70平米や80平米の広さは必要ないかもしれません。
子供はいずれは独立していくので、家族全員で暮らす期間は思っているほど長くないかもしれません。

総予算もファイナンシャルプランナーさんに相談してみると、想定以上に住宅ローンを組んでも余裕のあるライフプランが描けることがわかるかもしれません。当然、予算がUPすると、それだけ条件の良い物件を選びやすくなりますよね。

まずは先入観に囚われずに、自分たちにとって理想の住まいはどういった条件だと出会える確率が高くなりそうか、落ち着いて情報収集をして、条件を固めていっていただきたいと思います。
■しっかり勉強してください

住まいの購入はほとんどの方にとって、人生で一番高い買い物になります。
人生で一番高い買い物なのに、あまり住まいについて勉強せずに、不動産会社の担当者さんの言うことを鵜呑みにして購入してしまう方が多いです。

もちろん、それが良い物件であれば問題はありませんが、残念ながら、日本の不動産業界にはまだまだ不誠実な不動産会社や営業マンがたくさん存在します。

しっかりとご自身でも情報収集をして、しっかりと物件の良し悪しを見極められるようになっていただきたいです。
不動産会社の担当者に対して、鋭い質問ができるようになったら合格です。

今はYouTubeなどでも学習をすることは可能ですし、不動産会社やリフォーム会社が開催しているセミナー等にも積極的に参加してみましょう。
■良い不動産パートナーを見つけてください

物件探しを始める時に、いきなりSUUMO等の不動産ポータルサイトで検索を始めてしまう方が多いです。

もちろん、希望のエリアでどんな物件がどれくらいの価格で売っているのかを把握することは大切ですが、毎回ポータルサイトで個別に物件に問い合わせをして、毎回異なる不動産会社の担当者と物件を内見するのはオススメできません。

担当者の当たり外れという観点もありますが、優秀な担当者に専属で物件探しをお願いすれば、その物件が過去に内見した物件と比べてどうだったのか、物件のどの点が良かったか・懸念点が無かったかなど、しっかりと分析してアドバイスをしてもらえると思います。

どの不動産会社でも不動産ポータルサイトに他の不動産会社が掲載している物件をご紹介することができます。(一部、不誠実な囲い込みがされているような物件もありますが)

まずは、信頼できる不動産会社、営業マンを探すことこそが、理想の住まいを叶えるための一番の近道かと思います。
■まとめ

本連載の内容はいかがでしたでしょうか?
これらの記事が少しでも、お住まい探しを検討されている方のお役に立てていれば幸いです。

お住まいの購入は人生で1~2回しか経験できないことです。
なかには物件選びに失敗してしまって、後悔の日々を過ごすことになってしまった方も多くいらっしゃいます。
そうならないよう、しっかりと物件を見極めて、楽しく、幸せな日々が送れる、素敵なお住まいを手に入れていただけることを祈っています。

住まい探しやリノベーションはとても楽しいことです。是非、楽しみながら、理想の住まいを叶えてくださいね。

足立 淳 あだちじゅん 東京・恵比寿にある小さな不動産会社「サムタイムズ」代表。日々、お客様の上質な中古物件探しと信頼できるリフォーム会社の紹介を行っている。これまでに延べ1,000組以上のお客様の住まい探しをサポート。自身でも築35年のヴィンテージマンションをリノベし、家族4人で暮らしている。北欧ヴィンテージ家具と観葉植物をこよなく愛する。 この著者の記事一覧はこちら(足立 淳)