自身の能力や働きぶりを適切に評価してくれない職場では誰だって働きたくない。東京都に住む30代後半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収200万円)は、自身が「一番仕事がハードな」部署に所属しているにもかかわらず、
「仕事のハードさの割に誰にも理解されないことです」
と語る。努力がなかなか報われない職場でどのように働いているのだろうか。(文:真鍋リイサ)
「夜勤からのクレームを部長が一蹴してくれました」
「特に、高温多湿でカビが生えやすく掃除が大変」な時期には、遅い時間まで掃除をすることもあるという。
「それをよく思わない夜勤の楽な製造の人達に『あの子だけ、チンタラ掃除していて遅くまで残ってる』と言われた」
さらに仕事を増やすような要求を言われ「こき使われています」と打ち明ける。しかし、なかには女性の働きを評価してくれている人もいるようだ。
「その後、親会社の衛生検査官と私の会社の上層部が視察にきて、職場を見て回られましたが『よく掃除が行き届いているね』 と言って私の努力を労うと同時に、『女性一人で、ここまで綺麗にするのは、大変なんだから残業が増えても仕方ないよ。それに食品扱っているだから職場は綺麗にしないとね』と夜勤からのクレームを、部長が一蹴してくれました」
認めてくれる人のいることが、女性にとって大きな支えになっているのだろう。
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