10月28日、2023年MotoGP第17戦タイGPのスプリントレースがチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)がポール・トゥ・ウインで優勝を飾った。対してマルティンとタイトル争いを展開するフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、7位でレースを終えている。
予選Q2では、オールタイムラップ・レコードを更新したマルティンがポールポジションを獲得した。2番グリッドはルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、3番グリッドはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)だった。
バニャイアは6番手で、2列目からのスタートとなる。なお、今回の予選では、8番手だったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)までが、従来のオールタイムラップ・レコードを更新するタイムをマークした。
スプリントレースは気温33度、路面温度46度のドライコンディションで行われた。トップに立ったのはポールポジションスタートのマルティン。マルティンをマリーニ、アレイシ・エスパルガロ、ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、そして8番手スタートのマルク・マルケスなどが追うものの、マルティンは2周目で早くも1秒近くのアドバンテージを築いていた。
マルティンはその後もトップを独走。2番手争いはマリーニとビンダーによるものとなり、4番手のアレイシ・エスパルガロ、5番手のマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、6番手のマルク・マルケスを挟んで、さらにその1秒後方を、マルティンとタイトル争いを展開中のバニャイアが7番手を走る状況である。バニャイアとしては表彰台圏外の苦しいレースとなった。
8周目、ビンダーがマリーニをかわして2番手に浮上する。ビンダーは終盤にマルティンとの差をじりじりと詰めていったが、13周のスプリントレースで、追い付くには周回数が足りなかった。
マルティンはトップでチェッカーを受けた。スプリントレースとしてはサンマリノGP以降、4レース連続での優勝を飾っている。2位はビンダー、3位はマリーニが獲得している。4位に入ったのは、最終ラップでアレイシ・エスパルガロをかわしたマルク・マルケス。5位はアレイシ・エスパルガロ、6位はベゼッチで、バニャイアは7位でゴールしている。
9番手スタートだったファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は11位。16番手からスタートした中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は2周目12コーナーで転倒し、レースに復帰して19位だった。