晴天が続く鈴鹿サーキットは、決勝レース直前で気温21度、路面温度26度というコンディション。ホームストレート上は強く冷たい追い風が吹いている。今季4度目のポールポジションを獲得した野尻は、シグナルのブラックアウトと同時に抜群の蹴り出しで、トップで1コーナーを通過。フロントローに並んだ宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM'S)もミスはないものの、その後方から4番手スタートの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が襲い掛かった。太田はスタート直後に3番手の牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をかわすと、1コーナーで宮田をアウト側から豪快にオーバーテイク。2番手に浮上した。
一旦は太田の先行を許した宮田だったが、オープニングラップのシケインで一気に太田に近づくと、そのままテール・トゥ・ノーズでホームストレートへ。先ほどの仕返しと言わんばかりに、太田をアウト側から一気に抜き去り2番手を取り戻した。タイトル争いの一角、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)は7番手スタートからスタートで平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)をかわし1ポジションアップ。さらに4周目の1コーナーで坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)をかわし5番手へと着々と順位を上げていた。