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「近所の人がフラッと立ち寄れるお店に」 フレグランスと植物のセレクトショップ「ロウカ」が幡ヶ谷にオープン

2023年10月27日 17:21  Fashionsnap.com

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 目白のセレクトショップ「セメント(CEMENT)」のオーナー 田島秀一が10月28日、幡ヶ谷に新たなセレクトショップ「ロウカ(LÖUKA)」をオープンする。セメントでは国内外の新進気鋭ブランドのアパレルアイテムを中心に展開していた田島だが、ロウカでは植物とフレグランスを新たに打ち出す。

 ロウカは幡ヶ谷六号通り商店街の通り沿いに位置し、スーパーマーケット「santoku」の向かい側にオープン。あえて雑多な街の一角に店舗を構えた理由について、田島は「セメントは目白という立地から、買い物のために『訪ねる店』として営業していますが、ロウカは、近所の人が通りがかった時にフラッと立ち寄れるお店にしたかったので、幡ヶ谷に決めました」と明かした。ブランド名の「ロウカ」は、約1000年前、中国の唐時代に発表された春の詩「弄華香満衣」から命名。弄華香満衣は、直訳すると「花を摘むと、その香りが洋服にも染みつく」という意味で、「何か良い行いをすると、必ず自分にも良い出来事が起きる」という意味を持つ。

 同店では、「人の流れ」をテーマに、田島が自身の感性に基づいてセレクトした香水やボディケアアイテム、ルームフレグランス、キャンドル、インセンスなど、手土産として購入しやすいアイテムを軸に展開する。店舗の設計は、「シロ(SHIRO)」の北海道本社工場を手掛けた建築ユニット「アリイイリエアーキテクツ(Arii Irie Architects)」が担当し、築60年以上の長屋をリノベーション。植物の緑豊かな魅力を引き出すため、自然光が差し込むよう、天井を吹き抜けにしたという。植物は、伊勢丹新宿店にも出店している目白のボタニカルアトリエ「ルスルス(ressources)」のオーナー 庄司愛が監修。ショップインショップとして、フレグランスアイテムとともにさまざまな種類の植物を取り揃える。庄司は「簡単に手入れができるもの」として、手軽に育てることのできる植物を中心にラインナップ。価格は税込3000円台~で、受け皿を別売りで用意することで、鉢との組み合わせを自由に楽しむことができる。
 フレグランスは、天然精油を使用した香水を取り扱う「セント オブ ヨーク(SCENT OF YORK)」をはじめ、セント オブ ヨークの山藤陽子が監修したセルフケアオイルを展開する「セイル(SAIL)」、調香師の和泉侃が香りを監修し、建築家の柳原照弘がトータルディレクションを手掛けるバスタイムのためのライフスタイルブランド「スクナ(SKUNA)」、肌ストレスの少ないアロマクリームをラインナップする「フレグランス イェス(FRAGRANCE YES)」、柳原照弘と和泉侃が手掛ける有田焼の窯元「ARITA1616」、「エデンワークス(edenworks)」や「EW ファーマシー(EW.Pharmacy)」を手掛けるフラワーアーティストの篠崎恵美が香りを監修するモンモリロナイト(クレイ)のスキンケアブランド「ペダル アンド センツァ(PEDAL&SENZA)」のアイテムを揃える。そのほか、実店舗では初の展開となる「フォグ(FOG)」や、オーストリアのザルツブルグ発で日本初上陸となるライフスタイルブランド「ビー ソープ マイ フレンズ(BE SOAP MY FRIENDS)」のヨガマットやルームスプレーも登場。また、オープンを記念し、フィンランド発のオーガニックコスメブランド「フランシラ(frantsila)」の現11代目当主夫人のアンナ・カルフ=コルミエ(Anna Karhu Cormier)による植物キャンドルを、数量限定で用意する。

 オーナーの田島秀一は、香りと植物を組み合わせた店舗をオープンした理由について「昨年の年末頃から、香りを扱うお店をやりたくて構想を練っていました。長年、ファッション業界にいたからこそ、洋服をバイイングする時と同じ目線で、パッケージの可愛さや、成分の良さに着目してセレクトした香りを並べたいと考えていたんですが、香りにもう1つ、何か加えたいと考えたときに、庄司さんの顔が浮かびました。普段から、庄司さんのアトリエで植物を購入していて親交があったので、監修をお願いしました」と話した。

■ロウカ(LÖUKA)オープン日:2023年10月28日(金)所在地:東京都渋谷区幡ヶ谷2-48-4公式インスタグラム