10月25日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・カストロールは、第17戦タイGPにアレックス・リンスが欠場することを発表した。また、代役は起用しないことも明らかにした。
リンスは、第6戦イタリアGPのスプリントレースで4周目にクラッシュを喫し、右足の脛骨と腓骨を骨折。のちに腫れを軽減させるための手術を受けたが、第6戦イタリアGPの決勝レース以降は欠場を余儀なくされていた。
第14戦日本GPでは初日から参加するも、土曜日以降のセッションを欠場。そして第15戦インドネシアGPでは、初日から全セッションに参加し、決勝レースではホンダ勢最上位の9位でチェッカーを受け、ポイントを獲得した。
連戦の第16戦オーストラリアGPも初日から参加していたが、足の痛みから土曜日以降のセッションは欠場となった。その後スペイン・マドリードに戻り、診察を受けたところ回復状態にあることは確認できたようだが、治癒中の腓骨付近に小さな突出があることが判明。そのため、長期に渡って痛みを訴えていたリンスは、10月26日に痛みを和らげるための手術を受ける予定だということを自身とLCRホンダ・カストロールのSNSで明かした。
それにより、第17戦タイGPは欠場する判断に至ったという。今シーズンのリンスが欠場した大会については、テストライダーのステファン・ブラドルやSBKで活躍中のイケル・レクオーナ、そしてBSBや全日本ロードへの参戦経験を持つ高橋巧が代役を務めてきた。しかし、タイGPについては、オーストラリアGPからの連戦と、リンスの欠場が急きょ決まったこともあり、代役は起用されない。