大きなイベントにはマナーが付きものだろう。結婚式も例外ではなく、暗黙の了解のようなマナーが多く存在している。
愛媛県に住む50代前半の女性(技能工・設備・交通・運輸/年収400万円)は、今から30年以上前に参加した結婚式で、
「友人の会社の先輩が上から下まで黒づくめで来たこと。服も靴もストッキングもバッグも全部黒で黒手袋をし、ご丁寧に黒のベールまで被っていました」
と、マナーにそぐわない出来事を体験したという。(文:真鍋リイサ)
「どう見ても教会のお葬式です」
結婚式などのお祝い事で、黒色を着る際には十分に気をつけなければならない。特に全身黒づくめでは、喪服のイメージを持たせてしまうため、遠慮するのが普通であるだろう。
「どう見ても教会のお葬式です」
しかし周りの反応は女性の意に反するものであった。
「その方の同僚がその姿を『格好いい』と褒め称えていて、それにも驚きました」
「今から30年前の話だし今よりドレスコードも厳しい時代でしたが、同居の親は注意しなかったのかと思いました」
黒色のドレスを着ていくこと自体は決してマナー違反ではないが、黒い手袋やベールはやりすぎだ。
神奈川県に住む60代前半女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収100万円未満)は「娘の結婚式」で起こったエピソードを語ってくれた。
「旦那の兄夫婦に招待状を出したら、子どもたち3兄弟の家族も出席したいと連絡。娘にとってはなかなか逢えない地方の従兄弟」
せっかくの機会であるからと招待した女性。しかしその招待を後悔する出来事が起きてしまう。
「ご祝儀は、兄夫婦、その子ども家族3家庭あわせて4世帯で10万円でした。みごとに大赤字でした」
結婚式のご祝儀の相場は、友人や職場の上司・同僚・部下などの場合、3万円が一般的だ。しかし、兄弟姉妹といった親族や親友、恩師なら5万円程度を包むこともあり、ご祝儀の相場は新郎新婦との関係性が近いほど高くなる傾向がある。4世帯で何人だったかわからないが、少なくとも一人3万円で人数分は必要だろう。ご祝儀の額がその後の関係性に影響を及ぼすこともある結婚式。十分注意したいものだ。
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